(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 1月20日(金曜日)
今日の天気
"イチメン"(『書道美術新聞』 1面)


 文科省の中央教育審議会(中教審)が昨年12月21日、学習指導要領の次期改訂に向けた文科相の諮問に対する、同審議会の教育課程部会による最終答申を提出したことは、前号でお知らせした通りである。
 
 文科省ではこれを受けて、今回の改定では教育課程審議会を設置することなく、小・中学校用についてはこの3月中にも、高校用も今年中には、新指導要領を告示する方針を明らかにしている。
 
 そして本紙では既に種々お知らせして来た通り、今回の改訂は「書写・書道」に全く新しい時代を拓く画期的なものとなることが期待されており、書道界も書写・書道教育界も緊張感と的確な理解をもって告示を待つことが求められていると思うので、本号から専門家各氏にリレー方式で登場願い、新指導要領への期待と課題について、それぞれの立場から論じ、解説を願うこととした。(本紙2・4面に関連記事)


投稿日時 17年01月01日

書写・書道に“追い風”
中教審が最終答申
キーワードは「文字文化」

 文科相の諮問機関、中央教育審議会(中教審)は12月21日、次期学習指導要領改訂の基本方針をまとめた答申案を松野博一大臣に提出した。文科省はこれを受け、本年度中の3月末までに小・中学校、来年度に高校の新指導要領を告示する予定で、全面実施は小学校が32年度、中学が33年度、高校が34年度から学年進行となるが、可能な部分では移行措置が講じられ、小・中学校の多くは再来年の30年度から新指導要領の先行実施に踏み切るものと見られる。
 
 またこの最終答申で、注目の高校国語への小・中学校書写の延伸構想も本決まりとなり、現行の高校国語で共通必履修科目の「国語総合」を、「実社会・実生活における言語による諸活動に必要な能力を育成する科目」としての「現代の国語」と、「言語文化を理解しこれを継承していく一員としての自身の言語による諸活動に生かす能力を育成する科目」としての「言語文化」の2領域の必修化を打ち出している。
 
 関係者によると、小・中学校書写が高校国語に牘篆瓩気譴襪里蓮△泙気砲海凌靴燭壁履修2領域で、同時にこれを受けて高校芸術科の「書道」に関する答申内容でも、「高校国語科の共通必履修科目において育成する書写能力を実社会・実生活に生かすことや、古典の作品と書体等の関わりから多様な文字文化への理解を深めるといった関連を図る」などとあり、高校まで延伸された「書写」と「書道」との連携、関連づけについて積極的に言及している点、またこうした流れの中で小・中学校に対しても「文字の由来や文字文化に対する理解を深めること」と、ここでも「文字文化」に言及している点が、注目される。以下に、中教審答申の「第2章」から、「国語」「書道」の部分を抜粋してお届けする。
(本紙4・5面に関連記事)


新着コラム
投稿日時: 17年01月15日

 奥野誠亮氏が亡くなった。昨年11月16日、満103歳だった。その2日前までは全くいつも通り過ごしておられ、前日、「ちょっと疲れた」と横になって、そのまま静かに息を引き取られたとか。まさに大往生であった

▼自民党の元代議士、元文部大臣としてよりも書道界にとっては、かつて書写・書道教育の振興のために青山杉雨・村上三島両氏を中心に全書壇が結集して立ち上げた日本書道教育会議の会長として大きな指導力を発揮、お世話になった方である

▼氏を会長に迎えるために最初に動いたのは上条信山氏で、どこかにも書いたが、その時上条氏に誘われて私も東京・原宿のご自宅に伺って奥野氏にお目に掛かり(以後、昨年まで30年以上も氏から年賀状を頂いた)、「そういう組織は大事だから、ぜひおやりなさい」と励ましてくださった

▼しかし会長就任は固辞されたので、青山氏の指令で奥野氏と同郷で同い年だった杉岡華邨氏が懸命に口説き漸くOKが出たという話は、知る人ぞ知る秘話。そんな関係から晩年は書道展にもよく足を運ばれ、昨年までは「20人展」でも必ずお会い出来た

▼なお、奥野氏は3男なので、生前都内の小さな寺院にご自分の墓所を用意されており、その墓標は古谷蒼韻氏の揮毫だ。

(書道美術新聞 第1091号1面 2017年1月15日付)


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