全国“高校書道”実態調査[私立編]開講率は“公私拮抗”都内の私立高、「専任」は76名 現代の書道教育の“主戦場”ともいうべき全国の高校書道教育の現場における「書道」講座の開講状況や担当教員の専任化率等について、前号と本号の2回に分けて全高書研(全日本高等学校書道教育研究会)調査部の資料をベースに、美術新聞社の独自調査のデータも合わせて分析し、その問題点の検証を試みている。 今回の「私立校編」では前回の公立校編に引き続き、従来あまり実態が把握されていなかった東京都内の私立高校の現況について本社が進めていた調査が終わったので、前号記事と若干重複する部分もあるが、詳しく見ていくことにしたい。(3面に関連データ)
都立高校262校に「書道」の専任教員は僅か1名―ー。まさに非常事態、いや異常事態というほかない▼試みに私立高を調べてみたら247校に76人という結果で、多少ホッとしたが、公立高の現況がよけい際立つことにもなった。事情を聞いてみると、最大の原因はやはり都による高校書道教員の採用が昭和57年以降、全く途絶えているためらしい。実に四半世紀以上である。そうであれば、自然減は当然あるのだから、減るのは当たり前。でもどうして?▼この問題についてはもちろん、「都高書研」でも何度か(毎年というわけではないらしい)都に要望書を出したりはしているらしいが、教研組織というものは専任が一定数いないと、なかなかまともな扱いをしてもらえないのもこの世界。また、指導主事がいないのも困った問題という。文科省からの指導要領に関する情報や指針なども、窓口になる主事がいないと「パッシング」されることが少なくないというのだ▼こうなると、もうとても関係者で努力して何とかなるような状況ではなさそう。みんなで石原都知事に手紙を書くとか、都議会に陳情するとか。それも書道関係や教育関係だけでなく、高校生たちの親の協力がキメテ、そんな気がする!(書道美術新聞 第918号1面 2009年7月1日付)
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