(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成30年(2018) 12月16日(日曜日)
  
投稿日時: 09年11月01日

 書学書道史学会の第20回記念大会がいよいよこの土日、日大・文理学部で開かれる。2日間の日程のうち初日はすべて、理事会、総会や記念行事に充てられる

▼記念行事はセレモニーと記念講演が予定されており、セレモニーでは、まず学会の20年をリードしてきた歴代役員で70歳を越えた人々が遇されている「名誉会員」9氏に感謝状が贈られる。「功労者表彰」でなく「感謝状」というところが、学会らしくていいと思う。ちなみにこの9氏は年齢順に久米公、木下政雄、池田温、西林昭一、松丸道雄、田中東竹、興膳宏、新井光風、杉村邦彦の各氏だ

▼感謝状はこれ以外にも出される。同学会の財政が比較的しっかりしているのは、会員数の多いこともあるが、書壇の有力団体から毎年「賛助会費」という形で支援を受けていることが大きく、そこでこの現有15団体にも「感謝状」をという計画になった

▼発足時には50団体を数えた賛助会員も20年の激動の時代を経て3割の規模にまで減っており、それだけに15団体には感謝をという主旨で、15団体は奎星会、玄潮会、謙慎書道会、書壇院、書道一元会、正筆会、創玄書道会、蒼遼会、竹扇会、貞香会、東京書道会、東方書道院、水穂会、由源社、臨池会である。

(書道美術新聞 第925号1面 2009年11月1日付)


投稿日時: 09年10月15日

「シルバーは、70歳以上」――。書振連が打ち出したこの“新基準”は、歓迎されそうな気がする
 
▼「シルバー」年代を何歳からとするのが妥当かは悩ましい問題で、書振連が20年前に「全国シルバー書道展」を設計した際も、役所などにも照会して、「概ね60歳以上の定年退職者層」というのが“社会通念”との共通認識に達し、「シルバー展」も“60歳以上”の年齢制限を掲げてスタートしたのだった
 
▼しかし当初から、「60歳=シルバー」には抵抗感が強かった。80過ぎのご婦人にまで、「シルバーの名前が変わったら出します」などと、散々だった。その後、「シルバー展」で長年連携してきた関西の日本書芸院が先に「65歳以上」を打ち出したのに書振連も追随したのだが、今回は書振連が先鞭をつけることになった
 
▼ただ、「シル/わか展」にとっては、「おじいちゃん、おばあちゃんと孫」という組み合わせで考えるなら、70まで引っ張らなくても余り支障はなさそうに思えるが、さにあらず。晩婚化も急速に進んでいるし、お年寄りもみんな若い!“書道の明日”のためには、「シルバー前&わかば」の意味での「シル/わか」さんいらっしゃいです! というノリにもっていきたいわけなのだ。
 
(書道美術新聞 第924号1面 2009年10月15日付)


投稿日時: 09年10月01日

 秋本番を迎え、芸術界も学問の世界も大いに活気づく季節だが、今年はかの「新型インフルエンザ」との付き合い方も、想定しておいた方がいいかもしれない

 ▼たとえばお隣の韓国では、今ちょうど2年に一度の「全州書芸ビエンナーレ」が開かれている最中だが、現地では「新型」対策で大規模な会議とか講演会、パーティーの類は全て禁止されていて、重要なイベントは何も開けず、開催されているのは規制外の作品展のみだとか。関係者はアタマを抱えているらしい

 ▼国内でも、先ごろ開かれた書学書道史学会の「研究発表会」で発表者の1人が勤務校の学校閉鎖による「対外交流禁止」の措置で出席できなくなり担当部局が対応に追われたことは記憶に新しい。つい先日配布の全国大学書写書道教育学会の大会案内にも、しっかりと「新型インフルエンザによる会場大学休校の場合の対応について」という一項が付記されている。もっとも、「本学会の開催も中止せざるをえません」とはあるものの、中止になった後の対応については、「後日…」とあるのみ

 ▼ともあれ、どうやら敵は「旧型」とそれほど深刻さに差がないことが分かってきたようだから、WHOや国の対応も「普通」並みに戻してくれた方がいいのでは!?

(書道美術新聞 第923号1面 2009年10月1日付)


投稿日時: 09年09月15日

 経産省の外郭団体が毎年発表している調査報告『レジャー白書』のデータから本紙が「書道人口」をはじき出して公表するしきたりも、もう20年来のことになる

▼初めての試算は1988年のデータを基にしたもので、1320万人としたのだが、翌年から上向いて1400万人前後で安定していた。ところが1996年から一転、右肩下がりの傾向が顕著になり、それに伴って書壇の大先生方からの「ご意見」も聞こえてくるようになった。「みんなが元気をなくすような記事を、毎年毎年載せることないじゃないか!」

▼だが本紙としても、それでやめるわけにはいかないから、見出しには気を使うようになった。5、6年前に一千万人前後で横ばいが続いた時期があり、「書道人口一〇〇〇万人回復」「一〇四二万人に」「三年ぶり一〇〇〇万人割る」などと一喜一憂、そして2年前に838万人にまで落ち込んだときは数字を出さず「過去最低水準に」と書き、昨年多少持ち直すと「書道人口、四年ぶり増加」などとはしゃいだ。新聞も結構、苦労しているのである

▼ともあれ、問題はこれからだ。今後書道界は、この現実にどう立ち向かっていくべきなのか。最近はそうした大所高所からの議論も、随分と低調だ。

(書道美術新聞 第922号1面 2009年9月15日付)


投稿日時: 09年09月01日

 なにか日本人が総ヒステリー症状に陥ったような、そんな日曜日だった。この国の民主主義って、大丈夫なのだろうか――

▼別に何が何でも自民党ではないし、この辺で政治が少し変わるのも日本にとって悪くない選択と思ってはいたのだが、しかし事前の調査報道で「民主、300議席を超える勢い」とか聞かされると、「そりゃ、ちょっと行き過ぎ」、「じゃあ、ここはやめとこうか」、そんな思いで投票所に足を運んだのだった。そして、「こういうバランス感覚の浮動票が、調整機能を果たすはず」、「その辺の途上国じゃないんだから」と、信じていたのだが…

▼とにかく、「今、自民はないよね」なんていう軽すぎる乗りの投票行動を見透かされて、「朝から晩まで政権交代、政権交代と唱えれば勝てるさ」、という犧士集団瓩寮鑪に乗せられ、当分の白紙委任状を渡してしまったわけであるが、猝ち粛の難局瓩膨礁未靴討い襪海旅颪里海譴ら、果たしてどうなるのだろう

▼そうそう、あの党の政策集には、「文科省は解体して、中央教育委員会に改組」とか、「学習指導要領は大綱化」(して強制は排除しガイドライン化?)などと書いてあるらしい。そうなると、書写書道も「ひとへにかぜのまへの…」!?

(書道美術新聞 第921号1面 2009年9月1日付)


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