(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月20日(月曜日)
  
投稿日時: 17年01月01日

 旧臘4日、美術新聞社は宮澤正明・山梨大教授を講師に招いて講演会を開いた

▼中教審のWG委員の先生なので、「まだ答申が出てないので、発表済み資料でのお話になりますが…」と断りつつ、答申のサワリの部分を明快にお話しくださった。「小学校の書写は今後、手本を与えて書かせるだけではダメになります。『文字文化』というキーワードが出て、小学校でも平仮名、片仮名、漢字の由来とか、点画、字形などの特質を理解して書くことが求められます」

▼「中学でも、『文字文化の多様性や表現の豊かさを理解して効果的に書く』などとされるでしょう。用具・用材を含めた文字文化の理解を深める学習が求められます」。「高校で国語科に書写が位置づけられると、現行の指導要領でも中学3年では『身の回りの多様な文字に関心をもって』などとそれなりに定めているのですから、今後は高校の方でもそういう小・中の書写を受け止めて、『その先を請け負いますよ』となるわけです」

▼そして、こう続けた。「中・高間にはこれまでも書写と書道で爐里蠅靴蹲瓩呂△辰拭でも、延伸で溝が完全に埋まる訳ですから、しっかりした架け橋、レインボーブリッジが架かる、そういうことだと期待してください」。楽しみだ!

(書道美術新聞 第1090号1面 2017年1月1日付)


投稿日時: 16年12月15日

 故鶴田一雄教授(当時)が「このままでは、国立大学の教員養成学部から『書道』が消滅するのではないかと、危機感を抱いている」と本紙に牋筝性瓩鮟颪残して急逝されてから、まだ僅か3年。しかし、本当に新潟大学が高校書道教員の養成教育から撤退することが明らかになった

▼本号の年末回顧アンケートでも、同大名誉教授の加藤僖一氏がこの問題に触れ、「現職の責任者は辞職すべき」とまで書いておられるが、それだけ関係者には衝撃的な出来事ということだろう

▼だが、文科省の方針に従って平成10年以降は全定員をゼロ免の「新課程」に移しながらも、毎年ほぼ全員に「高校書道一種免許」を取得させ、卒業生も例えば全国に例年20人前後しか採用枠のない専任教員に、一昨年など2名(埼玉県、静岡県)も採用を射止めるなど気を吐いているのだから、今回の責任を現役の教授陣に負わせるのは酷と言うものだろう

▼それにしても大学側は、今回の新方針を早いうちに高校宛にアナウンスしたのだろうか。もしそうでなかったら、今深刻なのは高校の書道担当の先生方、そして同大をめざして準備してきた受験生だろう。同大「書表現コース」の入試には、例年全国から60人前後が志願してきたのだから。

(書道美術新聞 第1089号1面 2016年12月15日付)


投稿日時: 16年12月01日

 去る10月末、大ニュースが世界を駆けめぐった。AP電だから、文字通り世界的なニュースだったと言っていい

▼今ではスマホでも携帯でも、使わない人は日本人じゃないと言える位、ポピュラーな顔文字やスタンプのルーツの「絵文字」。例の、ハートや破れたハート、笑った顔や怒った顔などの絵文字集は、1999年にNTTドコモが開発して同社の携帯電話に標準装備したものだが、あの初期の絵文字176種のセットを、「MOMA」の愛称で知られるニューヨーク近代美術館がNTTの許諾を取り付け、12月から同館の本館ロビーで展示するというのだ

▼あの絵文字は正真正銘、日本生まれの文化で、海外ではまだあまり普及していない。しかし近年、国際的な記号規格のユニコードがこの絵文字の承認を進め、今では踊ったりするものまで1、800種近い絵文字を国際規格に取り入れている。だから、今後は国際的なメールのやり取りでも、絵文字が急速に普及するのは間違いなさそう

▼MOMAの学芸員は、「絵文字は象形文字や表意文字よりはるか古代からあり、時代を超越した概念」として、今回の犲蔵瓩琉婬舛魘調しているというが、もしかしたら、前衛書に新素材として登場するのも時間の問題?!

(書道美術新聞 第1088号1面 2016年12月1日付)


投稿日時: 16年11月15日

 「書家の、書家による、書家のための書」、そんな言葉があるとは思わないが、しかし戦後あの牘媛抬瓩鮓悗辰申馥山Δ砲蓮何となくそんな雰囲気もあったのではないかという気がする

▼先ごろの日展五科の審査スキャンダルも、「書道界の常識は、社会の非常識」などと言われたりもしたが、確かにそのような意識に一因があったという考え方も成り立とう。だが元々「書」は、一部のエリート、才能豊かな専門書家のためだけのものであるべきではなく、万人のものに違いない

▼そこのところをどうにかしないと、「書展に足を運ぶのは書家だけ」という世の狆鐚鵜瓩鯤い垢里郎て颪任呂△襪泙い。そんな考えから美術新聞社は、「書の地平を広げるキッカケに」と、毎年世界各地で開いている「国際蘭亭筆会展」に数年前から、全く書をやったことのない世界的大企業のトップたちに牴笋勉強瓠福)して作品を出してもらい、徐々に手ごたえを感じ始めている

▼で、今回また、「書道議連」の先生方にご協力願って、「地平を広げる」新たなチャレンジに乗り出そうとしているのだが、幸い42名もの国会議員の先生方がご多忙の中、ご協力くださった。心より感謝申し上げたい。そして書道界には、大歓迎をお願いしたい。

(書道美術新聞 第1087号1面 2016年11月15日付)


投稿日時: 16年11月01日

 「半島書芸史研究講座」の連載は、2012年6月1日付からスタートしたので、もう4年以上もお付き合い頂いて来たわけである

▼同号が985号で本号が1086号だがら、この間、紙面としては102回あったことになる。だが、紙面の都合で休載したことが2度ほどあるため、本号で漸く100回に到達した次第である。各位のお励ましに、心より感謝申し上げたい

▼実は、この6月に亡くなった恩地春洋先生も毎号楽しみにして下さっていた1人であった。連載当初から、「毎号楽しみに臨書している。とても勉強になる」などと応援メッセージを頂いたり、「この図版、もう少し鮮明なものはないか」と言って来られて、お届けしたこともあった。そんなことから先生は、私が昨年夏に大阪で開いた、井茂圭洞先生と趙守鎬先生による「日韓芸術院会員二人展」のパーティーにも、体調がお悪かったにもかかわらず出てきて下さって、ずいぶんとお励まし頂いた

▼現在の計画では、あと1年位、都合120回位まで続けると、ほぼ主だったものをひとわたり取り上げられると思うので、その後、1冊にまとめようかとも思っている。が、自分で書いたものを自分の社から出すのはタブーと、カッコつけているので、さて――。

(書道美術新聞 第1086号1面 2016年11月1日付)


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