(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成30年(2018) 12月12日(水曜日)
  
投稿日時: 18年07月01日

 話題を呼んだ多摩美大での「はじまりの線刻画」展は、書学関係・書道関係者にとっても展示資料が「拓本」ということもあって、一見の価値ある展覧会だった

▼興味深いのは、最初このアイルランドの遺跡に残る超古代の線刻画を目にした大野忠男氏は当然牴莢箸量椨瓩如▲リシャ・ローマ美術の呪縛から自由な「もう1つの世界」を見出し、のめり込んだ。『かみ・ひと・かたち』や、『アイルランドの石の美術』などの遺著には、その想いが切々と綴られている

▼ただ、大野氏は当初、素朴にこのアイルランドで見つけた渦巻き文などの非写実、非具象の文様が北欧の至るところに残っているだろうと推測し、さらには日本の縄文中期に盛行した渦巻き文までも同列に論じる牘牡き文、北ユーラシア回廊畊汁曚箸任發いΔ戮壮大なロマンを描いていたようだ

▼だが現実には渦巻き文は、スカンジナビアではほとんど見つからなかった。が、調査はそこで劇的な展開を見せる。狃餡箸量椨瓩鮖つ協力者の斉藤華秀氏が、線刻画の一部に甲骨文の祖型ともいうべき図象を発見したからである。斉藤氏自身、「衝撃を受けた」と述懐するこの発見は、確かに今後の漢字の発祥研究分野にも、大きな刺激を与えるかもしれない。

(書道美術新聞 第1125号1面 2018年7月1日付)


投稿日時: 18年06月15日

 去る3月に本欄で書いた、次のような一節をご記憶頂いているだろうか

▼「そこで美術新聞社と(一社)国際文字文化検定協会としては、これまでの経緯を踏まえて取り敢えず、この二月末締め切りで東京都が東京五輪記念の文化イベント企画を募っていた「TOKYO・TOKYO・FESTIVAL‐企画公募」に「現代日本の書・2020人展(日中韓代表作家展併催)」をメーン企画とする計画書を提出した」

▼「都では、20件程度の各種文化イベントを選び、予算も出し、会場等も便宜を図りましょう、ということなので、当選すれば大きな朗報である」。そこで、そろそろ絞り込みも進んでいることだろう、感触でもつかめてればと、過日書類を提出した都の担当部局に問い合わせてみてビックリ!

▼「いやあ、まだ何も固まっていませんし、現状ではいつ発表できるかも見当がつきません。何しろ、数が数なので…」というのだ。都では応募が数百件規模でもあればという読みだったらしいのだが、寄せられた「企画」は実に2、200件。この中に書道関係の企画がどの程度含まれているかは知る由もないが、2、000件ではとても狷睛鴇”薛瓩砲呂覆蠅修Δ砲覆いもと、わが陣営には悲観論も――。

(書道美術新聞 第1124号1面 2018年6月15日付)


投稿日時: 18年06月01日

 本紙の別冊付録として隔月で発行し、お届けしている《千趣万香》を、この9月から本紙に犁杣合併瓩垢襪海箸砲靴

▼具体的には、毎月1回、本紙の1日付の号を8ページ増の24ページ建てとし、増ページ部分はオールカラーの紙面づくりをしようという、野心的計画である。《千趣万香》は、つとにご承知頂いているように「小回りの利かない新聞では、なかなかやりにくいような情報発信を幅広く実験的にやってみよう」という主旨で2010年秋にスタートしたから、早8年になる

▼編集部としては、残念ながら、必ずしも満足のいく成果を残せたとは考えていないが、しかし「ブログぺーパー」と銘打って読者各位にも積極的に発信者としてご参加をお願いしたことは、大きな成果だと感じているので、「紙上ブログ」を合併後、どのような形にするかはまだ結論を出してはいないが、このような狷票垰臆鱈瓩離據璽犬呂爾匯弔靴燭い隼廚辰討い

▼海外情報も、美術界情報も引き続き取り上げる方針で、最終決定ではないが紙代も年決め10、000円(税・〒込)まで引き下げる方向で検討しており、今後3か月間に紙代をお支払い頂いた場合ほ、ご損の生じないように調整させて頂こうと思う。ご安心を!

(書道美術新聞 第1123号1面 2018年6月1日付)


投稿日時: 18年05月15日

 いささか旧聞だが、「日本人は水と安全はタダだと思っている」という名言で名高いイザヤ・ベンダサンなら、何とのたまうのだろう。さしずめ、「日本人は言語文化、文字文化は、空気のようなものだと思っている」というのかも。このところ寝ても覚めても(?)、「文字文化とはなにか」という難問に憑りつかれて、「いざや、便出さん」の真逆(失敬!)で、実にスッキリしない

▼そもそもの始まりは、文科省の「文字文化の豊かさに触れ」というご託宣なのだから、文科省に質問状でも出してみたいくらいだ。「文字とは何か」なら、難問でもなんでもないような気がするし、「文化」だけでも同じだが、くっつけた途端に、なにか焦点が定まらなくなるのは筆者だけだろうか

▼そういえば我が国では、「鍋」や「包丁」や「住宅」などに「文化」を付けて有り難がった時代がある。これは、ちょとした新しさや洋風といった響きなのだろうが、「文字」に付けた場合、当然もっと骨太の、奥深い、しっかりした内容が期待されることは確か

▼それで思い立って調べてみたのだが、全国に数ある大学で「文字文化」を冠した学部や専攻、コースといったものを置く大学は皆無のようだ。言語文化学科は、辛うじて東京外語大にある。

(書道美術新聞 第1122号1面 2018年5月15日付)


投稿日時: 18年05月01日

 書写書道教育推進協の「説明会」で、文科省の言う「水書用筆等」が漸く少しベールを脱ぎ始めた

▼説明によると「水書用筆」は、鉛筆や毛筆とは使用目的が異なり、「書く動作」の支援が目的の用具で、「運筆を理解する」ための「弾力のある体験学習用具」だという。だから、鉛筆などの握りが固い児童の力みを解くのにも有効で、そこで具体的に示された「水書用筆」は、穂の材質は獣毛、ナイロン、混毛系のいずれでもよく、穂の構造は、穂のすべてをおろして水書する上で、また含んだ水が少なくなった際にも外側の短い上毛(化粧毛)が邪魔にならないような造りが望ましい

▼また、従来からあるフィスペン(水タンク内臓の水筆ペン)も含まれるとする一方で、学校での指導には毛筆の形状をベースにした用具を普及させたいとも表明したが、これはやはり3学年からの「毛筆指導」のスタートを視野に入れた考え方だろう

▼資料として示された「水書用筆」の一種は、獣毛で軸は細身の竹製。重さも3グラムしかなく、この軸にテーピングをしてグリップの太さや滑り止めを補うことで、重さも3〜5グラム、軸の太さも6〜12ミリの範囲で変えた例を示していた。このあたりが落としどころなのかもしれない。

(書道美術新聞 第1121号1面 2018年5月1日付)


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