(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成32年(2020) 7月3日(金曜日)
  
投稿日時: 19年10月29日

この夏、あまり嬉しくない初体験をした。スズメバチに刺されたのである。
▼自宅で伸び放題になった庭木の枝落としをしていて、巣の存在に気づかずに、つついてしまった。ワーンと二、三十匹ものスズメバチが飛び出してきて襲われ、ハシゴの上にいたので逃げることもできず、三箇所も刺されてしまった。いやー、痛いのなんの。一晩痛みがひどく、二週間かゆかった――。
▼巣は保健所に頼んで駆除してもらったのだが、その専門家によると、蜂は黒色に反応するから白や黄色の服が比較的安全。「蜂は色が分からないから、黒白で物を見るんだ。濃い色は黒と同じなんだよ」とか。だが、そのときは白のポロシャツを着ていたので、「敵」と見込んだら色なぞ関係ないのだろう。
▼だが、自然界で花がカラフルなのは、蜂さんを誘って受粉の手助けをしてもらうためでは? と調べてみると、何でも蜂は紫外線が見えるらしく、あの花のカラフルな色でそれぞれに紫外線の反射率が異なり、その紫外線の微妙な反射具合が、蜂にはお気に入りの蜜の場所を教える「ハニーガイド」となっているのだとか。人間の視覚の次元で考えてはいけないわけだ。じゃあ、蜂さんたちには、ルノワールの名画はどう見えているのだろう。


投稿日時: 19年10月29日

今年も狃饕鼎硫討凌忰瓩終わり、各公募展とも会場では、搬入点数の微減傾向をかこつ感想が聞かれたが、そんな中でも、各展それぞれに将来に向けた新たな取り組みが見られ始めた年だったと言える..
▼例えば毎日書道展では、最高顧問から参事までの幹部作家の名票に、作家名のローマ字表記と作品タイトルの英訳を併記したのは、新鮮な印象だった。読売書法展でも、最高顧問から常任総務までの幹部作家の作品脇に近影写真を付し、作品名票に作家名のローマ字表記を取り入れたが、それだけでなく「QRコード」を付して入場者をびっくりさせた.
▼この「QRコード」をスマホで読み取ると、その作家の履歴、出品作品二点(本作と調和体作品)の画像、タイトル、作者の寸感がスマホに表示される仕組みで、これは流行するかもしれない.
▼そういえば、美術館などでも、こうしたスマホを活用した取り組みが急速に広がっている。たとえば横浜美術館では、展示作品にスマホをかざすことで作品の情報を画面上に表示する実験を始めており、全国の美術館・博物館でも、従来の音声ガイドを、専用機器の貸出しに代えて入場者が自分のスマホで聞けるサービスも始まっている。時代は、音を立てて変わりつつある--.


投稿日時: 19年03月15日

 美術新聞社/萱原書房が発行する競書誌《書統》で、昨年の師範試験から「交じり書」部門でも試験を実施し、今年の前期試験でも実施して、目下指導陣の先生方に審査をお願いしている最中である

▼「交じり書」部門では、受験資格のある方が200名近くに達し懸案事項だったから、実施を決めたら大いに喜ばれた。それもあって昨年の第1回試験では、「古典臨書」「課題創作」「書簡を書く」「条幅創作」という相当な難問にもかかわらず32名もの受験者があり、関心の高さを肌で感じた

▼ところが審査の結果、合格者が僅か3名に留まったので、一転、ブーイングを受ける羽目になった。だがこれは、考えに考えた末に犹朿Δ離僖ぅニア瓩燭蕕鵑箸靴椴廚鵑牲覯未世ら、むろん覚悟の上。審査をお願いした桑原呂翁、石飛博光、高木厚人、中村伸夫の四先生には、出品票を伏せた状態で見て頂き、「絶対評価で、五段階に採点を」とお願いしたのである

▼こうして出揃った採点結果について、評価が「二」と「一」を赤点とみなし、赤点が1つでもあったら「NO」とするシステムとしている。第2回も間もなく採点が出揃うが、受験者も10名に留まっているので、今回は狒完合格瓩箸覆譴亟鬚靴い里世ーー。

(美術新聞 第1141号1面 2019年3月15日付)


投稿日時: 19年03月01日

 そういえば、国立西洋美術館にパリのルーブルからやってきたミロのビーナスを見に行ったのは、1964年の春のことだった

▼館の前庭に臨時の展示場が設営され、2層の犂嫋涓麩瓩鮴澆韻燭里蓮△發舛蹐鷸εする観客を出来るだけスムーズにさばこうとしたアイデアだったのだろうが、ビーナスの周囲をぐるり360度回って見られたのは嬉しかった

▼私はまず2階の回廊から見たのだが、物足りなくてもう1度並び、1階からも見直したほど、胸を躍らせた。あの体験がなかったら、たぶんこの会社も、そして本紙も、この世に存在してなかったと、今にして思うのである

▼そういえば、もう1つ思い出したことがある。あの時、パリから空路羽田に着いたビーナスが西洋美術館に運び込まれ、ルーブルの係員立ち合いのもとに梱包が解かれたとき、あろうことか腰のあたりが2聖擁ほど欠けていて大騒ぎになったらしい。これは後年、取材で耳にしたことなのだが、その犹件瓩鯏時、どのメディアも1行も記事にはしなかった。それはあの「ビーナス展」の主催者だった大新聞社の、水際立った犂躓ヾ浜瓩侶覯未世辰燭箸い

▼前号の本コラムで、安倍晋三首相の名字を間違えました。首相! ごめんなさい!

(美術新聞 第1140号1面 2019年3月1日付)


投稿日時: 19年02月15日

 いよいよ改元の時が迫り、世の中あれこれ猴汁朖瓩盞しい。むろん筆者も気になっている1人

▼「平成」には、あのテレビで小渕総理が新元号を掲げた時、実にすんなり溶け込めたことを思い出す。なんて考えていたら、たったいま届いた朝日の朝刊1面トップに、「幻の元号、二〇案超」「平成改元時、最終案出した教授メモ発見」という記事を見つけて、食い入るように読んだ

▼それによると、「平成」元号の考案者の1人、目加田誠氏が当時推敲に使った手書きのメモが見つかり、それに「善徳・靖之・靖和・天昌・修文・大猷・允徳・修和・恭明・敬治・大有・大成・和平・成孚・純■・長道・天休・永孚・大明・成文」などの案が書いてあったとある。「平成」がないのは、これが目加田案ではなく、山本達郎氏の案だったかららしい

▼まあとにかく、四月一日には阿倍さんが、テレビでにっこりと色紙かなんかを掲げて一件落着となるのだから、慌てずに待てばいいだけの話。だが書道界は、新元号の揮毫者は誰かと気になるだろう。「平成」の時は、大東出で当時総理府の辞令専門官だった河東純一さんだった。そういえば河東さんは、あの「大東文化大学」の筆文字のロゴの揮毫者でもあることは、知る人ぞ知る事実。

(美術新聞 第1139号1面 2019年2月15日付)


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