風信帖(961)

 11年05月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 今回の大震災の死者・行方不明者は合わせて2万4千人超というから、16年前の阪神淡路の6千人の4倍もの規模で、あの光景を目の当たりにすれば誰しも認めるしかない数字だろうが、しかし単に人数でいうなら大正12年の関東大震災は10万人であり、今回のさらに4倍―!

▼こうなると、数字を比較してもほとんど無意味で、特に被災された当事者にとっては1か0、オンかオフの問題だから、日々どんな思いで避難生活を送っておられるのだろうと、胸塞がれる思いだ。書道界でも、やはり被災地域に会員を多く擁する会ほど真剣で、知る限りでは書道芸術院が、「該当地域に会員が1、100人おり、目下独自の救援活動を準備中」と、辻元大雲理事長が《千書万香》最新号に通信を寄せている

▼公募団体といえばむろん、毎日と読売が両雄だが、本社編集部の照会に「5月10日現在、会友以上に312人、一般出品者に471人の被災者を把握している」と即座に答えてくれたのは毎日だった。両者は組織も事務局のシステムも違うし、東日本地区に会員を擁する割合といえば圧倒的に毎日という状況にもあるから一概に比較は出来まいが、今のところ毎日の本気度が一歩進んでいるのは確かだ。

(書道美術新聞 第961号1面 2011年5月15日付)




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