風信帖(954)

 11年02月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 先日、香港から1通の招待状が届いた。「2月24日に北京までお越し願いたい」とある。昨夏本紙でご案内した、香港の有力出版社の創業者で書誌学者としても大きな足跡を残した石景宜という博士を顕彰する企画として同出版社などが立ち上げた国際書画コンクールの表彰式だという

▼当初から日本では私が頼まれて顧問を引き受け、美術新聞社が窓口となって作品募集を手伝った手前、それに先日は作品集掲載用の祝辞の原稿も送っているから無下(むげ)に断るわけにもいくまいが、実はちょっと肩身の狭い問題がある。というのは、まだ未確認情報なのだが、同展に大陸各地から寄せられた応募作品は実に6、000点にのぼり、香港と台湾からも2、000点あった。これに対し、韓国は200点だそうだが、では日本からは何点かというと、これがなんと20点

▼応募作品の締め切りがちょうど昨年9月末と、例の件で日中関係がまさに最悪の時期だったことも幾らか影を落としたことはあるようで、その辺はまあアクシデントと考えるしかないのだが…。このような圧倒的非勢だから、上位入賞者も出ていないので日本からは私1人だが、しかしこれも付き合いだし、将来のことも考えて、出席の返事をした――。

(書道美術新聞 第954号1面 2011年2月1日付)




kayahara.com : 萱原書房・美術新聞社のサイトにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://kayahara.com

このニュース記事が掲載されているURL:
http://kayahara.com/modules/column/index.php?page=article&storyid=68