風信帖(951)

 10年12月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 このほど、沖縄の宮古島市で開催した今年の国際蘭亭筆会の交流展のために現地入りした機会を利用し、途中一日、那覇で市内観光をする日程を組み、「琉球古碑めぐり」をやってきた

▼これが殊のほか面白かったので、次号の紙面ではこの特集をやってみようと目下鋭意準備中なのだが、実はこの特集、既に物故されたがかつて沖縄で龍雅書道会を主宰し、月刊『沖縄書道』を発行するなどして活発に活動されていた、渡久地龍雲氏への恩返しの意をこめたものでもある

▼もう、かれこれ古い話になるが、筆者が『書道研究』誌を創刊(昭和61年)して間もなくの頃、氏から「沖縄の書道のことを書かせてもらえませんか」と、手紙をもらった。そして送られてきた原稿は、緻密な考証を基にした立派な内容だったので、早速62年4月号に「沖縄の《真珠湊碑文》と《辞令書》のかな美」と題して掲載させて頂いた

▼この掲載が縁で氏から種々ご教示を受けたことが、今も筆者の「琉球の書」に関する知識の根幹をなしているので、まさに恩人なのである。氏には、その5、6年後にも「琉球王国の書道文化」と題して本誌に寄稿してもらったから、覚えておいでの方も多いだろう。というわけで、ぜひ次号をお楽しみに――。

(書道美術新聞 第951号1面 2010年12月15日付)




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