風信帖(949)

 10年11月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 書壇屈指のマンモス団体、日本書芸院が変わりつつある。昨春あたりからその気配を感じさせ始めていたが、今春の社員総会で「会費値下げ」を決議し、4月には役員展併催の大規模イベントやレセプションも取り止めるに及んで、今やその猖楜づ扠瓩魑燭者はいなくなった

▼そういえば同会は、国の法人法改正を受けて新公益法人へ移行することを決め準備を急いでいたが、この6月29日付で内閣府から認可が下りたことで、既に同30日付で半世紀を超える「社団法人日本書芸院」の歴史に終止符を打ち、新たに7月1日付で「公益社団法人日本書芸院」として再出発している

▼それにしても、「新入会金2千円を無料に」「二科会員の年会費1万1千円を8千円に(しかも初年度は6千円)」、「一科会員の年会費1万3千円を9千円に」、という同院の新方針の書壇の各団体に与えるインパクトは、小さくなさそう。実際、「うちでそんなことをしたら、会がつぶれる」という悲鳴も聞かれるこの頃である

▼しかし、「拡大路線とは決別して、勉強する会に」という同院の変身ぶりは、やはり他山の石として、注視すべきものだろう。そうそう、会費値下げで会員が今年500人以上増えた、という内部情報も耳にしている――。


(書道美術新聞 第949号1面 2010年11月15日付)




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