風信帖・930

 10年01月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 どうやら、書道界が本格的に狙われ始めたようだ!現ナマを持って、書道の先生の家を片端から回っているという話も聞く。ご用心、というか慎重に!
 
▼紙面でもご紹介したように、まさに“沸騰”し始めた感の中国の美術品市場。特に明清以前の書画は人気が高く、オークションでも値を飛ばす場面が多くなっている。“品薄”、いわゆる「玉」不足が一つの要因といわれる

▼近代化の過程で貴重な美術品や文化遺産が海外に流出した歴史は、何も中国に限らず日本も同じようなものだが、こと書作品に限ってみると、ちょっと事情が違う。戦後いち早く経済力を付けた日本の書道界が、ごく近年まで積極的に中国の名品を買って来た経緯があるからで、その意味では、日本の書道界は中国書画の“都市鉱山”的な存在といえるかも

▼で、この点に目を付けた中国の商人たちが日本の書道の先生方をターゲットに動き始めたという構図なのだが、むろん正当な相場で買ってくれるのであれば、用心する必要はない。“無知”に付け込まれて法外に安い値段で買い叩かれるのだけは、気をつけましょうということで、本紙で「蚤の市」をやっていることもあり情報が入りやすい立場なので、お力になれればと思っている次第。


(書道美術新聞 第930号1面 2010年1月15日付)




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