≪風信帖≫第898号

 08年09月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 近代〜現代の日本の書道を本格的に回顧した企画としては、まず昭和55年に青山杉雨氏らが中心になって毎日新聞社主催で実現した「現代書道を築いた人々展」が記憶に残る...
▼同展は、梧竹、蒼海から 仙、東魚までの名家の名作を一堂にした画期的企画として注目されたが、人選も点数も限定的で必ずしも網羅的な内容ではなかった。また近年では、平成10年に同新聞社が田宮文平氏らの協力を得て開催した「墨魂の巨匠展」が戦後の書の担い手の代表作等を一堂にして話題を呼んだことも銘記される。このほか、出版界でも雑誌や単行本の幾つもの企画が「現代」にスポットを当てる一環で近代にも一定の目配りをし、少なからぬ貢献をして来たこともよく知られているが、しかし書道史的に明治初年〜現代を「近・現代」という概念で括って本格的に取り組もうとした出版企画は、そう多くないだろう

▼その意味で今回、本社が「名家名作・重要作品総覧」の計画を打ち出したことは…、いやいやここは「一寸の虫にも五分の魂」とお認め頂き、どうか幅広いご支援をお願いしたいと思う。幸い田宮文平、小野寺啓治両氏にも全面的に協力頂けることになっており、十分後世の検証に耐え得るものが作れると確信している。



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