≪風信帖≫922

 09年09月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 経産省の外郭団体が毎年発表している調査報告『レジャー白書』のデータから本紙が「書道人口」をはじき出して公表するしきたりも、もう20年来のことになる

▼初めての試算は1988年のデータを基にしたもので、1320万人としたのだが、翌年から上向いて1400万人前後で安定していた。ところが1996年から一転、右肩下がりの傾向が顕著になり、それに伴って書壇の大先生方からの「ご意見」も聞こえてくるようになった。「みんなが元気をなくすような記事を、毎年毎年載せることないじゃないか!」

▼だが本紙としても、それでやめるわけにはいかないから、見出しには気を使うようになった。5、6年前に一千万人前後で横ばいが続いた時期があり、「書道人口一〇〇〇万人回復」「一〇四二万人に」「三年ぶり一〇〇〇万人割る」などと一喜一憂、そして2年前に838万人にまで落ち込んだときは数字を出さず「過去最低水準に」と書き、昨年多少持ち直すと「書道人口、四年ぶり増加」などとはしゃいだ。新聞も結構、苦労しているのである

▼ともあれ、問題はこれからだ。今後書道界は、この現実にどう立ち向かっていくべきなのか。最近はそうした大所高所からの議論も、随分と低調だ。

(書道美術新聞 第922号1面 2009年9月15日付)




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