萱原(かやはら)晋のコラム(風信帖/癸隠隠僑供

 20年05月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

「毎日書道展」が中止に!

 四月になっても「新型コロナ禍」が収束の兆しを見せず、ついに今年の「毎日書道展」の中止が決まった▼作品の搬入日までにすでに一カ月を切った今、外出自粛要請でどこの会でも作品指導が大幅に遅れていると言われる状況下では、この苦渋の決断は十分理解できる。読売書法展は幸い会期が一カ月以上後なので、まだ可能性は残されているが、もし万々が一、この両展が共に開かれないという事態となったら、書道界は果たしてどれほどの打撃を受けることだろう▼それはいわば、戦後に始まった日本書道界の発展・繁栄を支え、牽引してきた頼みのメカが、まさかのエンストに追い込まれたような事態であり、この空白期間がどのような結果をもたらすか、斯界の先生方には、十分予想できるところだろう▼そうしたなか、武道館から同館の競書誌『書写書道』の五月号を休刊するという連絡が届いた。だが調べてみると、これは半官半民的な同館ならではの決定で、他には減ページするところはあっても休刊の動きは広がっていないようだ。競書誌も、書道界にビルトインされた重要メカだから、美術新聞社も刊行を堅持する方針を固めている▼暗い世相に明るさをと、本号の一面はこんな紙面(「おいしい浮世絵展」開催)にしてみた----。




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