萱原(かやはら)晋のコラム(風信帖/癸隠隠僑機

 20年05月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

「コロナ禍」で、書道界の危機!

「新型コロナ禍」は、書道界に深刻な後遺症を残す可能性が強まってきた。この問題、高齢会員に対する減免、特別料金設定といった、書壇と関係業界が結束しての、思い切った対策が必要かも知れない。それでも、先は見通せないと思わざるを得ない▼例年なら桜の話題でもちきりとなるこの時期は、全国の各会・教室では夏の公募展へ向けての作品の準備に入り始める頃だろうが、ある有力書壇指導者の話では今年は高齢会員を中心に「暫く、教室をお休みさせてください」「今年の出品も、お休みにさせて頂いてよろしいですか」という連絡が相次いでいるとか▼従って、今年の各展の出品数が相当程度落ち込むのはやむを得ないとしても、「問題はその先」と、その指導者はいう。つまり、多くの高齢会員がこれを機に書道をやめてしまうか、書道はやめないにしても、公募展出品に付いて来なくなる心配があるのだ。高齢会員の多くは先生が励まし、励ましして付いて来ている人も多い。「みんなと一緒」だから頑張って来た人が、みんなと一緒にリタイアしてしまう事態が、現実味を帯びてきているのだ▼ともあれ、今はとにかく一人ひとりが慎重に身を処す以外にないのだから、まさに「人間が試されている」時----。




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