≪風信帖≫913

 09年04月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 平成2年4月に呱々の声をあげた書学書道史学会が無事?、創立20周年の年度入りを迎えた。これを受けて学会の役員会では今、“記念事業”の検討に余念がないが、当然ながら未来志向型の、学会の将来に資するプランづくりが期待されている
▼だが、「未来志向型」といってもまさにいろいろあると思うから、ここで一つ問題提起しておきたいのは、学会にとっての「初心」ということを考えてみてはどうかということ。そのためには、学会はどこが変わって、どこが変わっていないかを点検してみることが有効かもしれない

▼「変わった」ことの最たる点は、恐らくは書壇との関係の希薄化だろう。当時の学会の役員会にとって、常に大きな課題の一つは、確かに書壇との関係をどう維持するかだった。学会に対する書壇側の見方、評価、そういったことにも随分神経を使っていた。それが徐々に狒賊鵝匹砲覆蝓△い弔隆屬砲今のような、牴板軻睚無錙錨な関係が定着してしまった――

▼しかし、現状が望ましいかといえば、それは否だと思う。その意味で、この節目をこうした問題について再考するきっかけにできたら、日本の書と書学の「未来」に大きな意味のある「20周年」にできる、そんな気がするのだ。

(書道美術新聞 第913号1面 2009年4月15日付)



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