風信帖(1130)

 18年10月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 書写書道教育界の重鎮、長野秀章(竹軒)氏から『コトバノカケラ』と題する小冊が送られて来た。「8月4日初版」とあり、「言葉‐南全星、書‐長野竹軒」とあるから氏と南さんという方の共著に違いない――

▼早速ページを繰っていくと、まず目次には「自然」「道程」から「戯言」「擬音(オノマトペ)」まで10の項目が並んでいる。そして「自然」の項には「花ガ咲ク」「山ようごけ」などの短いものから、30字近い長いものまで10句、最後の「擬音」の項にも「げんげん元気…」「いつもギラギラ…」などの10句と、合わせて100の爛灰肇亅瓩収められており、つまりは『詞華集』(アンソロジー)のたぐいと言っていい

▼しかも見どころは、それらの爛灰肇亅瓩珠玉の「交じり書作品」となって収められていること。言ってみれば、南さんと長野氏のコラボ作品集なのだ

▼と、ここで「あとがき」に目を通してビックリ! 「私は自分自身の中で役割分担をし、南全星が言葉を紡ぎ、竹軒が言葉を綴るという、言わば2人3脚で漢字仮名交じりの書を」とあるではないか。新指導要領では、「素材」という語を「言葉」に置き換える狢膕革瓩進められているが、氏はまさに率先、それを実践していると言えようか。

(書道美術新聞 第1130号1面 2018年10月1日付)




kayahara.com : 萱原書房・美術新聞社のサイトにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://kayahara.com

このニュース記事が掲載されているURL:
http://kayahara.com/modules/column/index.php?page=article&storyid=257