風信帖(1116)

 18年02月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 アポロ11号のアームストロング船長流に言えば、「この四行はうっかりすると見落としそうに小さいが、日本の文字文化にとっては偉大な一歩である」と言っておきたい

▼「書くことに関する指導については、中学校国語科の書写との関連を図り、効果的に文字を書く機会を設けること」と、高校の新しい指導要領で国語の必修科目として示された指導内容。これが現実にどのような授業として実現するかは、まずは文科省による『解説書』において、次は各出版社による教科書編集の場で、そしてさらには各地の教育研究会における現場の先生方の授業研究などによって模索が続けられることになるわけだが、長い険しい道のりとなろう

▼特に重要なのは、これは中学と高校の先生方の緊密な連携が不可欠と思われることで、この「未知との遭遇」には準備期間が四年あっても、間に合うだろうかと思う。だが、こうして次代を担う日本の子供たちに、「打つ」「押す」一辺倒から「書く」への回帰を義務付けた新指導要領、オーバーでなく「世界に冠たる教育行政」と言えよう。各国から「日本モデル」として注目を浴びるものになりそうな気がする

▼今後の教育界関係各位の、このモデルに「魂を入れる」努力にエールを贈りたい。

(書道美術新聞 第1116号1面 2017年2月15日付)




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