風信帖(1105)

 17年09月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 美術新聞社が長年にわたって、『レジャー白書』なる民間の調査データを頼りに「書道人口」をはじいてきたことは周知の通りだが、この『白書』が近年、それまでの人手を使ったマンツーマンに近い調査から、爐手軽瓩淵ぅ鵐拭璽優奪板敢困棒擇蠡悗錣辰新覯漫⊃頼性が極端に下がってしまった

▼「ネット調査」が許せない理由を1つ説明すると、それは『白書』の「参加人口は、参加率に15歳〜79歳人口、1億0、066万人を掛け合わせて推計している」という記述にある。ここでは80歳以上の人口が全く無視されているのであり、我が国の80歳以上の人口は、実に1,000万人超なのである

▼「ネット調査」というのは、調査会社に「モニター登録」している人が対象だから80歳以上の対象者が極端に少なくなるのは不思議でもなんでもない。だが、かつての『白書』は、参加人口を出すのに80歳以上を含む1億1,000万人超という母数を使っていたのである

▼書道界では、長年書道を続けてきた人は80になっても、90になっても、年に1度も筆を持たないというケースはまず少数派だろう。切り捨てられた1000万人の中に相当数の書道人口が埋もれてしまったと見るほかないのである。

(書道美術新聞 第1105号1面 2017年9月1日付)




kayahara.com : 萱原書房・美術新聞社のサイトにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://kayahara.com

このニュース記事が掲載されているURL:
http://kayahara.com/modules/column/index.php?page=article&storyid=233