風信帖(1079)

 16年07月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 美術新聞社では目下、創立30年の書振連(全日本書文化振興連盟)立て直しのため、「書塾協(全国書道教室協議会)時代の原点に立ち返る」を合言葉に、全国の書塾指導者各位にアンケートをお願いしている

▼過日、頂いた回答の「ご意見」コーナーにこんな主旨の書き込みがあった。「各市や県での市展、県展における審査不正は相変わらず目に余る」「日展や全日展で、不正が白日のもとにさらされてから、地道に段級を取っていつかは挑戦しよう、つらいけど頑張ろうという人がいなくなった」

▼この方自身の塾の生徒数は、10年前の270名から現在は230名と、それほど激減というわけではないが、発行している競書誌の部数は実に20年前の5分の1とか。適当な他誌との統合も考えざるを得ないと、悲痛な声を洩らされている

▼この方のお住まいの県は歴史的に書道が盛んで、県展も全国では上位にあると考えられているところだが、内情は別なのだろうか。とにかく、こうした赤裸々な声を交わし合い、情報を共有しながら力を合わせて、社会の信頼を取り戻す努力を積み重ねる以外、道はないのだろう。それには、1人1人ではどうにも力不足。連帯、連携が不可欠と思うのは筆者だけだろうか――。

(書道美術新聞 第1079号1面 2016年7月1日付)




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