風信帖(886)

 08年02月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 過日、書学書道史学会の事務局で小さな集まりがあった。集まりは昨秋の学会理事会で設置方針が決定された「近・現代書道史研究調査小委員会」(座長=鈴木晴彦日大教授)の初会合で、この新しい動きは書道界としても大いに楽しみにして頂きたいと思う...

▼来年は創設20周年を迎える同学会は今や会員数500名を擁する斯界トップの研究団体に成長。去る2000年には大規模な国際大会を開催したり、『書道史年表』や『書道史〈年表〉事典』を上梓するなど、それなりの存在感は発揮してきていると思われるが、当初から関係者らが等しく問題意識を共有しながらも結果として対応を先送りしてきたのが、この「近・現代の書」に関する研究者の育成、研究環境の整備という課題である

▼これは、会員の4割前後は「創作活動に従事」する人たちという学会であれば当然の取り組みのはずだが、これまでの活動動向は残念ながら「ともすれば古い方にばかり目が向きがち」(関係者)だった。そうした体質、姿勢に漸く「変化」のきざしが生まれようとしているのが今回の小委員会設置の動きと見れば、大いにご期待頂ける、というか、そう、ぜひ背中を押して頂きたいというのが、この取り敢えずご報告の主旨である。

(書道美術新聞 第886号1面 2008年2月15日付)




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