風信帖(1018)

 13年11月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 「ルックイースト」(日本に学べ)政策を掲げて国造りに猛進したのは30年前のマレーシアのマハティール首相だが、先ごろ台湾の馬英九総統が講演し、「日本の書法教育」を引き合いに出しながら「学校と政府と民間が一体となって書法教育の普及に努力しよう」という主旨の呼びかけを行い話題となっている
▼総統は、「日本は今も書法教育を非常に大事にしている。韓国と比べても日本の力の入れ方は数段上で、それは日本が今でも私たち中華民族と同等規模の漢字を使っているからで、小さい子供のうちから書法の練習をする仕組みを守っているのだ」と、十数年前に小学校教育から毛筆による書法の授業を廃止した台湾の教育に対する危機感を露わにしたとか

▼総統はまた、「書法は中華文化の理解と継承に重要であるばかりでなく、国際交流の際にもとても有効な手段で、そのためにも書法教育を立て直さねばならない」と、小学校教育に毛筆を使った授業の復活の必要性を説いたとか。もっともこれは伝聞で速記録を基にした記事ではないのだが、ここ数年の同総統のこの問題に関する発言や行動に照らすと、おそらくこのように本気で言ったに違いないと感じる

▼各々方、日本の書写教育に死角はありませんな?!

(書道美術新聞 第1018号1面 2013年11月15日付)



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