風信帖(1001)

 13年02月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 今日の書道界を蔽う沈滞ムードをはねのける装置として、「シル・わか展」ほど副作用の少ない特効薬は外にないだろうと思う

▼書文化の隔世遺伝ならぬ“隔世継承”という「シル・わか展」の掲げるコンセプトは、高齢者から孫へ、孫から高齢者へという二つの方向から、家族の絆にすがって書道の輪を肉親間に広げ、われわれの手の届くところへ引き出してもらおうというものである。そして「シル・わか展」は、そのためのハレ(非日常)の舞台となる

▼この場合、「シル」や「わか」に求めるのはキッカケづくり、動機づけということに限られるから、「シル」と「わか」が同居であれ遠隔地で別居であれ、ほとんど支障はない。これほど具体性があり可能性がある書道振興策は他には考えられないのではというのが、六年間の試行錯誤から得た書振連の確信である

▼そこで、この戦略を容易に理解してもらえ、ウィン・ウィンの関係になれそうな連携相手を書道界に博捜して書振連が目を付けたのが、全国の競書誌の発行元である。どこの競書誌にとっても、会員の増加こそが繁栄発展のカギなのだから、そのための開拓ターゲットを、それぞれの現有会員の家庭・家族内に求めるというこのプランに、ぜひご賛同を!

(書道美術新聞 第1001号1面 2013年2月15日付)




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