(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成32年(2020) 7月15日(水曜日)
≪風信帖≫
萱原(かやはら)晋のコラム(風信帖/癸隠隠僑押
投稿日時: 20年05月01日

東博が、入館料値上げ!(続)

 東博の入館料の大幅値上げ方針について異論を差し挟んだら、各方面からいろいろお励ましを頂き、同憂の士が少なくないことを実感した▼ある読者からは、「東博の考え方は安易すぎて、論外。博物館法には、国民共有の文化財について、無料で国民に展覧、鑑賞させることと規定されているのだ」、とご教示頂いた。そうなのかと、早速「博物館法」をひも解いてみた。そうしたら、博物館法第二十三条にはこうあった。「公立博物館は、入館料その他博物館資料の利用に対する対価を徴収してはならない」。なるほど、そうなのか▼じゃあなぜ、各館とも大っぴらに入館料を徴収しているか。で、二十三条をよく読むと、後段にこうあった。「但し、博物館の維持運営のためにやむを得ない事情のある場合は、必要な対価を徴収することができる」。なるほど、法律は作る人も使う人も、ちゃんと抜け道が分かっているのである▼だが、東博は「将来のための財務基盤の整備」を掲げているわけだから、これは「やむを得ない事情」とはちょっと違う。ちなみに、海外に目を向けてみると、ソウルの国立中央博物館にしても、中国の上海博物館、天津博物館にしても、すべて入館料は無料。これがグローバル・スタンダードなのだ。
 


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