(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成31年(2019) 8月19日(月曜日)
≪風信帖≫
風信帖(1137)
投稿日時: 19年01月15日

 ソウルの国立中央博で始まった、「大高麗/918‐2018」展を見に行った

▼館側の宣伝資料に、「高麗建国1、100年の節目の年に「米・英・伊・日の各国の11の機関と国内の34の機関が所蔵する文化財450点余を一堂にする特別展」とあったので、「日本からも?」と気になったが、もちろんどれがどうなのかはよく分からなかった

▼昨年の夏から秋ごろ、韓国の主要メディアまでが「日本、高麗遺物の貸出を拒否」とか、「最上級品は難色」、「日本政府、博物館に圧力か」などと騒がしかったことは、覚えておいでだろうか。ネット上では、「やっぱり日本は!」という過激派もいる一方で、「対馬の仏像の一件もあるから、仕方ないのでは」という冷静な声もあったようだ

▼わが国では、既に10年近く前に「海外美術品公開促進法」という法律ができ、海外から借り受けた美術品については国内での差し押さえリスクがなくなったので、だからこそ台湾も、大陸側のそうした動きを心配せずに、今回の顔真卿の「祭姪」も快く貸してくれられるようになったわけだが、韓国にはまだ、こうした法律がないのである

▼漸く国会議員の一部から、新法の制定を急ごうという声も出ているらしいが、実際、急務だと思う。

(美術新聞 第1137号1面 2019年1月15日付)


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