(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月19日(日曜日)
  
掲載日: 12年12月01日

 “苦難”乗り越え実現
ホーチミンで
各国・地域、一丸の結束


 第28回国際蘭亭筆会書法展・ベトナムホーチミン展が11月24日から30日まで、ホーチミン市2区の奇龍美術館(李克柔館長)で開催された。
 
 今回展の参加は日本、韓国、台湾と地元ベトナムの4カ国・地域で、最近の東アジアをめぐる国際情勢緊迫のあおりで、参加準備を進めていた中国などが作品搬入を見送ったこともあり、現地持ち込み作品は日本74点、韓国73点、台湾75点の計222点。
 
 これにベトナム・ホーチミン書法会からの29点の友情出品があり、合わせて総点数251点による開催となった。(2面に関連記事)


掲載日: 12年11月15日

 今年度版『レジャー白書』から
“ネット調査”依然不安定
“健康志向の人”「書道」にお金?


 日本生産性本部はこのほど、今年度版の『2012/レジャー白書』(第36号)を発表した。
 
 同白書の調査データは、本社が長年にわたり毎年「書道人口」の推移をはじき出すのに用いてきたものだが、同本部が一昨年以降調査手法を「質問留置法」から「インターネット調査」に変更したことでデータの連続性が失われ、また得られているデータ自体の信頼性にも疑問符がついたことで、この2年間は「書道人口」の報道も見合わせてきた。
 
 本社としては、3年分のデータがあれば「ネット調査」の猜从甲有瓩分かり、独自に従来データとの連続性を確保する計画を練ってきたが、本年版でもデータの変動幅が大き過ぎるきらいがあり、当面はそうした企ても断念するほかなさそうだ。


掲載日: 12年11月01日

搬入1万点を維持
大臣賞に今村桂山氏
調和体入選率、再び6%台


 第44回日展が11月2日、東京・六本木の国立新美術館で開幕した(12月9日まで)。
 
 今年の同展五科(書)の搬入点数は10、385点(前年比39点増)、これに対する入選数は前年比7点増の974点で、入選率は9・37%と、ほぼ前年と同水準となった。
 
 これらの入選作に対する審査の結果、別項の10名の特選受賞者が決まったほか、役員・会員作家作品対象の特別賞選考では、最高賞の「文科大臣賞」(評議員対象)に漢字部門の今村桂山、「会員賞」(会員対象)には同じく漢字部門の中村伸夫がそれぞれ決まった。(本紙2、4、5面に関連記事)


【審査総評】五科審査主任・新井光風

 伝統と歴史と、その質の高さを誇る日展第五科・書。応募点数は今年も、1万点を超えた。入選作品が1割にも満たない厳選の状況は、今年も続いている。

 入選作品の選出に当たっては、わが国の書の美を代表する日展という舞台にふさわしい、書の本質的内容を内蔵した「いい作品を選ぶ」という心構えで臨んだ。古典によって基盤を築き、古典を乗り越えて新風を吹き込み、自らの道を切り開いた意欲的な作、書の根源的な線そのものの比重を高め、書の本質を追求する作など、確かな方向性を示す作品は評価されている。

 調和体作品は歴史が浅く種々の問題も含んではいるが、線を尊重する本来的な姿勢のきざしが見え始めてきたように感じる。また、師風追従形の作品は次第に少なくなってきた感があり、進歩の1つと受け止めている。総体的にみて、種々の面で期待が持てる今年の五科だと思う。


(書道美術新聞 第994号1面 2012年11月1日付)


古筆・写経名品一堂
リニューアル・オープン記念

 
開館50周年を機にした増改修工事のため一昨年秋から休館していた五島美術館がこのほど大方の工事を終え、10月20日にリニューアルオープンすることが本決まりとなった。

同館の今回の工事は、建物の外観や骨格は吉田五十八設計で知られる寝殿造の要素を現代建築に取り入れたプランで名高い50年前の姿をそのまま留めながら、耐震化や館内設備の更新、展示室の増設、パブリックスペースの拡充などを行ったもので、工事中に遺跡が見つかったことなどから工事が遅れている庭園内の茶室関係を除き、全ての美術館機能を再開する。

「新装開館記念展」は、来年3月までの半年にわたり四つのシリーズ展で構成される「時代の美‐五島美術館・大東急記念文庫の精華」展で、同館のコレクション優品を概ね時代順に披露する「名品展」となり、20日からはまず天平写経や平安古筆名品を主な内容とする「第一部奈良・平安編」を11月18日までの会期で開く。(本紙2、4面に関連記事・写真)


掲載日: 12年10月01日

歴代天皇の140件一堂
10/13京都国立博物館で開幕


 「宸翰・天皇の書」展が10月13日、京都国立博物館で開幕する(11月25日まで)。
 
 同展は、「御手(みて)が織りなす至高の美」の副題で開かれる同館企画の特別展で、正倉院宝物をはじめ延暦寺、神護寺、宮内庁などの蔵品によって奈良から昭和までの歴代天皇の書蹟を中心に合わせて144件(国宝17件、重文66件、重美14件を含む)を展示するが、このうち140件近くが「宸翰」で占められており、「これほどの宸翰が一堂に展示されることはまさに奇跡的」、「二度と実現することはないだろう」(同館)というほどの、今秋必見の大型企画展だ。(本紙7面に関連グラフ)


まず「温泉銘」課題に
犒醂禧ソ餃瓠‖茖渦鹹切は、11月25日


 美術新聞社/萱原書房は本号から本紙に、新たな「臨書講座」の連載を、第1講「唐太宗・温泉銘」(1)としてスタートさせる。
 
 本企画は、既に創刊30年を超え、通巻1000号の大きな節目を目前にする本紙が、未来志向に基づく新しい書文化・書芸術振興活性化運動として書道界に広く提案するもので、競書システムを備え、読者各位の幅広い参加を期待している。
 
 なお講座の名称については、本紙が昭和59年秋から同62年夏まで当時の金子鴎亭、手島右卿、宇野雪村の3巨匠・大家を指導陣に連載し大きな反響を呼んだ「現代臨書範」の後継企画としての位置づけを鮮明にする狙いで、「続・臨書範」と銘打つことにした。
 
 以下に、本企画の総監修で主任講師を務める小川東洲氏(米ハーバード大客員教授)に講座の狙いなどを話してもらった。(本紙3面に関連記事、10・11面に第1回講座)


「読売大賞」に土岐氏
2%減
大震災等の影響長引く


 第29回読売書法展・東京展が今年も8月24日、東京・六本木の国立新美術館と池袋のサンシャインシティ文化会館で開幕する(9月2日まで)。
 
 今回展の一般公募(会友含む)の搬入点数は4部門合わせて2万347点(昨年比412点減)となり、昨年に引き続き漢字、かな、篆刻、調和体のすべての部門で前年を下回って、大震災被害等の影響が長引いている状況を窺わせている。
 
 授賞面では、同展最高賞(理事作品対象)の読売大賞にかなの土岐妍子「灌頂巻」が決まったのをはじめ、各賞に受賞者がそれぞれ決まった。(本誌2、6、7面に関連記事・グラフ)


【審査総評】審査部長・樽本樹邨

 今年の第29回展も酷暑の中、総計148名の当番審査員により鑑別、審査が行われた。今回は堂々とした見応えのある作品が多く、若い力を実感した。頼もしいことである。古典から得た知識や技術を自分自身の個性として、さらに高めていくことが必要である。

 各部門ともやはり、大賞・準大賞を獲得した作品には完成された美が備わっている。線に柔軟性があり、余白も十分生かされ、自分の顔を持っている。日頃の研鑽の賜物である。

 しかしながら、日常の練磨と共に重要なことは、他者の作品を鑑賞することである。自分にはない、高い実力を持つ芸術に触れることが、自己の啓発へと結び付く。その意味で、読売書法展の会場は恰好の場となる。しっかり鑑賞して、次回展につなげていくことを期待したいと思う。


(書道美術新聞 第990号1面 2012年8月15日付)


掲載日: 12年08月01日

まず「展大臨書」重視第1弾は「温泉銘」
小川東洲氏、狒躊峠き畚任


 本紙は今秋から、9月15日付を第1回として毎号の紙面を恒常的に使った読者を対象とする「新臨書講座」をスタートさせる計画を進めていますが、このほど同講座の総監修兼主任講師に現代日本を代表する書作家として国際的にも知名度の高い米ハーバード大客員教授、小川東洲氏(84)を迎えることが本決まりとなりました。
 
 また新講座は、美術新聞社が名義主体として「国際書学院」(仮称)と命名する予定の付属機関を設け、この機関に作品審査体制等を整備して、昇級・昇格や資格認定などの業務を恒久的に処理運営していくことにしています。


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