書振連、≪会報≫を創刊

掲載日: 08年11月15日 | カテゴリ: 書道美術新聞【1面】

書振連、≪会報≫を創刊

“書塾再活性化”の先兵
A5判16頁建
PR兼ね、第1号無料配布も


 書振連(全日本書文化振興連盟・桑原呂翁会長)は11月15日、同連盟で長年の懸案となってきた自前の会報、《書振連会報》第1号を発行した。

 連盟は会則上、本紙『書道美術新聞』を「機関紙」としている関係もあって、独自の会報は発行して来なかった。

 しかし今年度から国の「後期高齢者医療保険」がスタートし、これにより会員体制にも大きな変動があった影響や、文部科学省による学習指導要領の改訂、また今後の「シル・わか展」の展開へ向けての全国組織確立の必要性などから、会報創刊に踏み切ったもの。

《書振連会報》は今後、毎年3、7、11月の年3回発行の予定としている。

【お知らせ】《書振連会報》第1号は、見本誌・PR誌の主旨も兼ねて発行されました。連盟外の方々にも、無料でお配りしています。事務局まで、お申し込み下さい。(書振連事務局)


 書振連ではこれまで、その創設の経緯や、保険料の安い「文芸美術国保」への会員の加入、また書塾指導者の休業補償制度の運用など、会員向けの福利厚生事業にしっかりした事務局体制が必要とされてきた事情などから美術新聞社が全面的にバックアップする形で運営されてきており、会内連絡も機関紙としての本紙(『書道美術新聞』)紙面を活用する形が長年踏襲されてきた。しかし、平成10年の書塾協(全国書道教室協議会)から現在の連盟への組織改革に伴い、会員負担軽減の見地から正会員に限り機関紙購読を自由化する措置をとったこともあって、これ以後は特に独自の会報の発行が懸案事項となってきた。

 今回、創刊をみた《書振連会報》は、A5判一六ページ建。二つ折りすると定型封筒(長3型)に収まるコンパクトな判型で、部内の検討会ではA4判八ページ、B5判12ページとの3案が検討されたが、持ち運びや発送上の効率性から、このサイズが採用された。

 発行された第1号の内容をページ順にみていくと、次のようになっている。

○1頁 桑原呂翁会長「あいさつ」
○2頁 連盟アピール「『全国〈シルバーから/わ・か・ばまで〉書道展』全国展開へ向けご協力下さい」
○3頁 「第22回〈シル/わか・東京展作品募集要項」
○4〜5頁 鈴木啓水副理事長「指導者のための〈筆順〉豆知識(1)」「同〈字形〉豆知識(1)」
○6頁 「保険料が安い〈文芸美術国保〉のご案内」‐会員の方の特権です。ぜひご利用下さい‐
○7頁 「新学習指導要領(小・中学校版)が告示されました」‐書塾にも“出番”の予感‐
○8〜13頁 「保存版・新学習指導要領/小学校・国語(全)」〓中学校・国語(全)は次号掲載〓
○14〜15頁 「会則(抄)」「資料ページ」
○16頁 「全日本書文化振興連盟(書振連)役員名簿」「入会案内」

 以上の内容からも、今後の連盟が目指す方向性がかなり鮮明に見て取れると思われるが、特に新学習指導要領の小・中学校用「国語」の全文を「保存版」として会員に普及・浸透させようとする姿勢は、創立当初から「書塾による学校書写・書道教育の補完・支援」を標榜してきた連盟の路線が、現在も堅持されていることを示すものといえる。

 また連盟では今後、従来からの「全国シルバー書道展」を全面リニューアルした「全国〈シル/わか〉展」によって、連盟が新たな活動理念、活動方針として打ち出した「書文化の世代間継承の促進」を全国の会員、書塾指導者と共有することを通して、書塾の再活性化を図っていく狙いで、会報はその先兵ともなる使命を担っている。

 問い合わせ等は、〒150-0031東京都渋谷区桜丘町29-35、03-3462-5251の美術新聞社内 書振連・事務局へ。



(書道美術新聞 第903号1面 2008年11月15日付)



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