検証!「改組(新)第1回日展五科」(2)

掲載日: 15年02月01日 | カテゴリ: トップ記事

「謙慎」「興朋」2強時代
かなは拮抗
狷明審査瓩妊ッキリ
日展入選会派分布
  美術新聞社が進めてきた、「改組新・第1回日展五科」の全入選者の所属調べがほぼ終わった。日展が組織の存亡を賭けて取り組んだ審査改革方針のもと、外部審査員も加えて徹底した透明性、公正性を期して行われた鑑・審査の結果から浮かび上がったのは、漢字部門は謙慎と興朋の2強時代、かなは有力会派拮抗という現書壇の構図である。(本紙1面に会派・部門別全入選者数一覧表を掲載)
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 ここに紹介した数字は、本社が3カ月がかりで入選作品1点1点を対象に地道に行ってきた取材結果に、一部会派から提供された数字や、やはり一部の会派が機関誌等で公表している数字などを総合してまとめたもので、本社としてはほぼ9分9厘正確と判断している。
 「日展五科」については、本紙では創刊以来何度か同様の調査報道を行った経緯があるが、それは当番審査員の所属会派が入選作品について概して大きなシェアを握っていた、かつての牋弊瓩鮖愿Δ垢覦嫂泙らであった。しかし今回の「改組新・第1回」展に関する調査結果ではそうした状況はほぼ見受けられず、その意味では今回展に関する限り狷展改革瓩禄蟯の狙い通りの成果を上げていると判断していいようである。

 
 従って、「目に見える改革を」「社会が認める形で」などと、後援名義や大臣賞の交付に高いハードルを設ける文科省・文化庁に対しても、十分な説得力をもつ数字といえるのではあるまいか。

 
 一方、今回展の鑑・審査の結果選ばれた入選作品は、いわば爛好ラッチ勝負瓠別汽魯鵐廼サ察砲両ー圓箸いΔ戮であり、このデータは現書壇の各会派における所属選手の水準と層の厚さを物語るものといっていいだろう。

 
 もっとも、上記のデータで大きな存在感を発揮している興朋会はいわゆる従来型の会派ではなく、故村上三島氏の流れを汲む旧長興会系の研究団体であり(京都には、この興朋会に莞耿社や墨朋会等の有志を加えた現創会という研究団体も存在する)、また謙慎書道会も故西川寧、故青山杉雨両氏の流れを汲む、研究団体に近い結社と言っていい存在なので、ここで括って並べたのは記事の分かりやすさを狙っての便宜的な説明方法であり、それ以上の特段の意味があるわけではない。



(書道美術新聞 第1046号1面 2015年2月1日付)



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