全書研、幼稚園に猴徊将

掲載日: 14年12月15日 | カテゴリ: トップ記事

全書研・高知大会「言葉」指導、充実を
犲ヾ改訂瓩砲蕕鵑如!



  今年の第55回全書研(全日本書写書道教育研究会=長野秀章理事長)大会がこのほど高知市で開催されたが、同大会で採択された恒例の「書写・書道教育の充実に関する要望書」に初めて、幼稚園に対する直接的な「要望事項」が盛り込まれ、注目されている。

  今年採択された同「要望書」は、前文には割合きめ細かな手入れがされているものの、「要望事項」(上掲)自体はほぼ昨年通りといえるものとなっている。しかし1行目と2行目だけは例外で、ここに加えられた変更が今後の書写教育の在り方を大きく変える可能性があると見られることから、今年の大会は将来、重要な爛拭璽縫鵐哀櫂ぅ鵐鉢瓩世辰燭班床舛気譴襪海箸砲覆襪もしれない。(文末に要望文掲載)
 ◇ ◇ ◇

  具体的には、従来の要望書が1行目で「すべての小学校及び中学校については、次の措置をとっていただきたい」として、2行目は「各学校においては…」と、すぐに小・中学校現場に対する要望事項を列挙していたのに対し、まず一行目を「全ての幼稚園・小学校及び中学校については…」と修正した上で、2行目に新たに、「各幼稚園においては、幼稚園教育要領「言葉」の内容の充実を図る」という、従来はなかった記述を盛り込んだのである。

  これはつまり、近年の幼児を取り巻く生活環境、文字環境の劇的な変化を踏まえて、学校教育を預かる側が文字教育・書写教育について幼稚園側に積極的に協力、参加を求めようとしているものと見ていいだろう。

  そしてそれは、単に幼稚園現場に対する要望という意味ばかりではなく、次期の指導要領、教育要領の改訂をにらんで、中教審や文科省に対し、幼稚園教育要領における「言葉」に関する内容の手直しを求める狙いも窺われ、今後の成り行きに関心がもたれる。

=以下、要望文を掲載=


1、すべての幼稚園・小学校及び中学校については、次の措置をとっていただきたい。

▼各幼稚園においては、幼稚園教育要領「言葉」の内容の充実を図る。▼各学校においては、学習指導要領に示す書写の指導内容を徹底させるとともに、書写の評価・評定を適正に行う。▼各指導行政機関においては、小学校全科担当教員及び中学校国語科担当教員対象の初任者研修の内容に、必ず書写を組み入れて実施する。また、現職教員に対しても書写の実技・授業に関した研修を実施して、指導力の向上を図る。▼各指導行政機関においては、各学校に対して、特に毛筆を使用する書写に充てる授業時間数を確保するよう指導する。▼各都道府県教育委員会及び政令指定都市教育委員会(以下、都道府県教育委員会という)においては、小学校教員及び中学校国語科教員採用試験に、書写に関する問題を課す。

2、高等学校については、次の措置をとっていただきたい。

▼普通科の課程においては、芸術科4単位以上を必修とし、その他の課程・学科においては、これに準じて履修できるようにする。▼各都道府県教育委員会においては、書道教員採用試験を実施し、各学校に書道専任教諭を必ず配置するよう措置する。▼各都道府県教育委員会においては、各学校に書道教室及び準備室を必ず設置する。▼各都道府県教育委員会においては、書道に関する学科を置く高等学校を設置する。

3、教員養成大学、大学院または教員養成学部・課程をもつ大学等においては、次の事項の実現を図っていただきたい。

▼生涯学習社会の実現を目指し、就学前における文字の習得に関わる幼稚園教員・保育士養成課程においては、全学生に書写に関する内容を履修させる。▼小学校教員養成課程においては、全学生に書写及び文字や言語に関わる科目を1単位以上必修として履修させる。▼中学校教員養成課程(国語)においては、「書道(書写を中心とする)」の授業を完全に実施できるよう教育課程を充実させる。▼高等学校書道教員養成課程を充実させる。▼修士・博士課程における書写・書道教育を拡充するとともに、現職教員に書写・書道教育に関する研修の便宜を与えるようにする。▼書写・書道に関する科目の履修内容を充実させるため、実習教室の設備・拡充を図る。

4、文部科学省及び各教育委員会においては、書写・書道教育の水準の維持・向上を図るため、次の事項を具体化させていただきたい。

▼各都道府県教育委員会に、書写・書道に関する専任指導主事を置く。▼書写・書道に関する教員研修制度の整備拡充を図る。




(書道美術新聞 第1043号1面 2014年12月15日付)



kayahara.com : 萱原書房・美術新聞社のサイトにて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://kayahara.com

このニュース記事が掲載されているURL:
http://kayahara.com/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=382