[北京匡時オークション]“再活性化”のきざし

掲載日: 14年01月01日 | カテゴリ: トップ記事

北京匡時オークション(12月3日)「啓功作品」“大台”乗せ
郭沫若3億円
20世紀作品にも、買い気



 中国経済の減速傾向などを背景に一時期沈滞ムードも伝えられた北京・上海の美術品オークション界だが、このところ再び活性化の兆しを見せ始めている。
 
 本紙が継続的にチェックしている北京匡時拍売(カウンシル・オークション)でも昨年(2013年)の年間出来高は44億1千万元(約750億円)に達し、前年の22億元の2倍、まだ好調を持続していたその前年の38億元をも上回ったことが明らかになった(1元は17円として換算)。(本紙2面に一部作品の様子)
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 直近の動きとして暮れの12月3日から5日まで北京市東城区の北京国際飯店で開かれたカウンシル・秋季オークションを見ると、出来高も今回だけで19億9千万元(340億円)と前年の春・秋合計の規模に近い額となっている。
 
 個々の作品の値動きも、ひところの「沸騰」「過熱」時代からすれば落ち着いているものの、1千万元を超えた作品が24件、5百万元超は79件に上っている。
 
 
 今回特に目についたのは、清朝初期の文人画家王石谷の山水長巻に4千万元の値が付いた一方で、1998年没の天津の現代画家、黄冑の作品2点にも4、500万元と4千万元という値が付いたこと。
 
 これには、時代的に古い評価の定まった作品が品薄となり、コレクターが近・現代作家にも積極的に買いを入れ始めたことが一因とされ、そうした流れが、今回の「二十世紀名家書法作品」市場で、1978年没の郭沫若に1千7百万元、あるいは2005年没の啓功に6百万元という値が付いた結果につながっているのだろう。
 
 
 以下に、紙面の許す範囲で今回の落札金額上位の書画作品の一部のデータをお届けするが、同じ作家でも作品によって価格に差が出ることも見て頂くため一部の作家は複数点掲載としている。
 
 一部の作品は次ページにグラフで紹介したが、参考のために金額は円換算して表示した。
 
 
 なお、表中の作品タイトルは適宜略記しており、寸法はミリ以下切り捨て、金額は単位千元。「エスティメート」とは、オークション会社が設定した落札予想価格帯、または参考価格である。




(書道美術新聞 第1021号1面 2014年1月1日付)



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