新講座「狢侘疇門」連載へ

掲載日: 13年06月15日 | カテゴリ: トップ記事

本社刊《書統》誌上で
学生向「硬筆横書き」も開始


 美術新聞社/萱原書房はこのほど、自社発行の競書誌《書統》にこの7月号から「国際書法講座」と銘打った新しい漢字課題「狢侘疇門」を掲載することを決めた。

 期限を設けない常設の「随意課題」として、カラー印刷のページで連載する。

 同誌ではこの新年度、4月号から学生部(小・中学生)を対象にした「硬筆横書き課題」の掲載もスタートさせており、特にこの「硬筆横書き」は今秋から段級位認定も行う計画で、「“対聯疇門」ともども競書誌によるこれからの書文化・書教育に新たな地平を拓く取り組みとして、関係者の間で関心が高まっている。
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 「対聯(ついれん)」は「楹聯(えいれん)」ともいい、対句的な構成の一組の漢字語句を2枚の用紙に書き分けて一対の作品にし、左右の門柱や壁面など然るべき場所に相対して掛けたり彫刻したりする装飾用の書のこと。

 左右一対(右を上聯または前聯、左を下聯または後聯という)のほか、特に「春節」(旧正月=陰暦の正月)用の「春聯」(しゅんれん)では、上部に横置きする第3の作品(横批)と組み合わせて、ゲート型に飾る場合も多い。


 「対聯」で最もポピュラーなのはやはり、新年祝賀用の「春聯」で、これは大陸の中国はもとより台湾、香港、また世界各地のチャイナタウンなどで今も盛大に祝われる「春節」に際し、赤や金の用紙などに書いたものを門柱や屋内外の壁に飾る風習は、今日でも広く行われている。


 しかしながら、有史以来、狃颪遼棆鉢畸羚駘獲茲僚駟顕修鮗造膜斗澆傍杣してきた日本で、なぜかこの「対聯」の形式だけはほとんど根付かなかった。

 その代わりに床の間文化が栄えたという見方も成り立つだろうが、その背景には日本人の奇数好みと、中国人の偶数好みという民族的な感性の差があるとする説明も成り立ちそうで、それはそれで説得力もありそうに思われる。

 とはいえ、残念ながら住空間から床の間がほとんど消えてしまった今日、「対聯」という活躍の場を、仕事場を持たない現実は、我々ににとっては甚だ不運な成り行きというほかないだろう。


 そこで今回、本社が「遅れて来た勇者たち」よろしく自社発行の「競書誌」を通して、彼の中華民族15億人が今も熱狂的に守り伝え、さながら「書」のひとつの爛哀蹇璽丱襯好織鵐澄璽畢瓩箸發覆辰討い襦崑侘」文化に目を向け、このジャンルへの参加のための資質を身につけて参加機会をうかがう端緒にしたいというのが、新講座開設の狙いである。


 具体的な取り組みとしては、取り敢えず最初の1年12回は、今年没後50年の犖渋紊料霎鮫瓩箸靴凸捷發ば憶ηぁ覆Δ罎Δ犬鵝Γ隠牽沓后腺隠坑僑粥砲梁侘作品を鑑賞しながら、同時に「随意課題」の手本・範書ともして清書を募集し、成績発表も行おうとするもので、鑑賞指導と最終審査には、猖楙讚畭耋僂鯊緝修垢觸餡箸琉貎佑巴羃斂厩饅餝慍餡馗后淡江大学教授(書法研究室主任)の張炳煌氏に協力してもらうことになっている。


 なお、「対聯」の作品寸法は必ずしも定まってはおらず、半切の対幅も「対聯」として十分通用するのだが、中国の現地で春節用に市販されている「春聯」などは、かなり幅の狭いものが多い。そこで本誌の狢侘競書瓩任蓮⇒兒罎縫蹈垢生じないようにという観点から「タテ三尺(90僉法廚魑定寸法として設定することにした。


 掲載した手本・範書(当面は于右任の作例)のタテ・ヨコ比に合わせて、その都度、横寸法のみを指定することにしている。


 《書統》の「狢侘疇門」講座への参加、見本誌の請求等は、〒150ー0031東京都渋谷区桜丘町29ー35、TEL03−3462ー5251の《書統》事務局へ。

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 4月号からスタートさせた「学生部硬筆横書き」課題は、小学生対象の8字2行のマス目用紙を用いた課題と、中学生対象のマス目なしの用紙を用いた30字以内の課題で、手本筆者は硬筆部門の指導部長を務める鈴木啓水氏。


 まだやっと、初めての成績発表をこの6月号で行ったばかりのところだが、段級位認定のスケジュールを発表していることもあってか反響は大きく、本社では今後、学校教育との整合性にも配慮しながら、通常の硬筆部門とは別個の部門に育てることも視野に、当面は犲存貝瓩魴鵑佑深茲蠢箸澆鯊海韻觜佑┐澄



(書道美術新聞 第1009号1面 2013年6月15日付)



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