第29回読売書法展、24日開幕

掲載日: 12年08月15日 | カテゴリ: トップ記事

「読売大賞」に土岐氏
2%減
大震災等の影響長引く


 第29回読売書法展・東京展が今年も8月24日、東京・六本木の国立新美術館と池袋のサンシャインシティ文化会館で開幕する(9月2日まで)。
 
 今回展の一般公募(会友含む)の搬入点数は4部門合わせて2万347点(昨年比412点減)となり、昨年に引き続き漢字、かな、篆刻、調和体のすべての部門で前年を下回って、大震災被害等の影響が長引いている状況を窺わせている。
 
 授賞面では、同展最高賞(理事作品対象)の読売大賞にかなの土岐妍子「灌頂巻」が決まったのをはじめ、各賞に受賞者がそれぞれ決まった。(本誌2、6、7面に関連記事・グラフ)
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 今回展に搬入された、一般公募と会友作品の合わせて計2万347点のジャンル別の内訳をみると、漢字部門が前回比228点減の9、148点、かな部門は7、096点(同67点減)、篆刻部門は713点(同15点減)、調和体部門は3、390点(同102点減)となっており、比率的には約2%に留まるが、今年も昨年に引き続き、前年を下回った。
 
 
 今回展の鑑別・審査は、7月25日から8月1日までの8日間にわたり例年通り東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で行われた。
 
 
 まず鑑別については、従来通り「無鑑査」扱いの会友作品を除く公募の17、053点が鑑別の対象となり、10、232点が入選した(特選・秀逸を含む、入選率は60%)。
 
 これに会友作品3、294点を合わせた13、526点が、入賞作品を決める審査の対象となった。
 
 
 今回展の審査には、当番審査員148名が当たり、調和体部門については例年通り、出品者の専門分野別に第一部(漢字系作品)、第二部(かな系作品)に分けて、漢字、かな、それぞれの部門の審査員が鑑別・審査に当たる体制がとられた。
 
 
 審査の結果、特選には406点(前回比7点減)、秀逸に1、758点(同33点減)が決まった。
 
 
 また、理事作品を対象とする特別賞は、前記の読売大賞一点(前回比同)のほか、同準大賞に鈴木錦苑(漢字)、中村史朗(漢字)、政池亀有(漢字)、吉沢石琥(漢字)、倉橋奇艸(かな)、真鍋井蛙(篆刻)、萱野春陽(調和体)、斉藤紫香(調和体)、の計八点(同)が決まり、2年ぶりに調和体部門で準大賞受賞者が出た。
 
 
 このほか、幹事作品対象の読売新聞社賞には、漢字部門29点、かな部門23点、篆刻部門2点、調和体部門10点の合わせて64点が、同じく幹事作品対象の俊英賞には漢字部門53点、かな部門47点、篆刻部門4点、調和体部門23点の計127点(前回比同)、評議員作品対象の奨励賞には漢字部門114点、かな部門93点、篆刻部門7点、調和体部門36点の計250点(同2点増)が、それぞれ決まった。
 
 
 東京展の両会場には、役員作家の計2、619点と、入賞・入選作家の作品6、213点(役員の入賞を含む)の、合わせて8、832点が展示される。
 
 
 なお、東京展閉幕後、同展は次の日程で例年通り全国7会場を巡回し、役員作品と各管轄地域の入賞・入選作品を展示する。
 

 
【関西展】9月5日〜9日/〈第一会場〉京都市美術館、〈第二会場〉みやこめっせ
【中部展】9月12日〜17日/〈第一会場〉愛知県美術館ギャラリー、〈第二会場〉愛知県産業労働センター(ウィンクあいち)
【中国展】9月21日〜23日/広島県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)
【東北展】10月17日〜21日/〈第一会場〉山形美術館、〈第二会場〉山形県芸文美術館
【四国展】11月9日〜11日/サンメッセ香川
【北海道展】11月21日〜25日/〈第一会場〉札幌市民ギャラリー、〈第二会場〉札幌パークホテル
【九州展】12月7日〜9日/福岡国際センター

 同展に関する問い合わせ等は、tel03−5159−5896の読売書法会へ。



(書道美術新聞 第990号1面 2012年8月15日付)



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