[2017春] 北京匡時オークション開く

掲載日: 17年06月15日 | カテゴリ: トップ記事

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落札総額210億円 昨春の「10周年」反動も


今回のオークション風景(6月4、5日) 北京匡時(カウンシル)国際拍売会社の2017年春季オークションが今年も、去る6月3、4の両日、北京市東城区の北京国際飯店会議センターで開かれた。

 同社によると、今回のオークションの落札総額は13・3億元(約210億円)となり、昨春の「10周年記念オークション」で過去最高の25・5億元を記録した反動もあって、半額近くに留まる結果となった。

 同社や業界関係者によると、これは同社だけでなく美術オークション業界に共通する傾向で、現下の中国経済の不振状況を反映したもの。

 2012年に始まった調整局面が、今なお続いていることを示している数字という。(本紙8面に関連画像、本文末尾に主な落札価格表)
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 とはいえ、今回のオークションでもマーケットに人気のある作品にはそれなりの値がついて落札されており、書法関連作品の動きも、別表でご覧頂くように、やはり日本でも人気の高い董其昌、王鐸、張瑞図、鄭燮などなどといったところが、落札額でやはり上位に並んでいる。


 今回トップの作品は、董其昌が「唐詩二首」を書いた行書の5m近い手巻で、陳継儒を始めとする名家の8人の跋文もついている逸品。


 この董其昌作品は、エスティメートは1、200万元だったが、騰落率で200%近い2、243万元(約3億5千万円)まで値を飛ばしており、また3番目の康有為の2×8尺八幅の行書作「宋鮑照飛白書勢銘」も1、000万元のエスティメートから約150%アップの1、495万元(約2億4千万円)となっている。


 しかし、表に見る通り、こうした高額作品が高騰落率を示すのは例外中の例外で、祝允明の1265万元(約2億円)の値が付いた草書作も騰落率は105%に過ぎず、徐渭の1093万元(約1億7千万円)の値がついた草書作の騰落率も109%となっている。


 表中には、ごくまれに騰落率が394%の趙之謙の行書作や、同じく302%の李鴻章の行書作なども見られるが、いずれも相対的に金額が低く、やはり日本円だと1億円を超える600万元以上のクラスの作品の騰落率は、総じて120%がやっとという状況である。これでは今春は、盛り上がりには欠ける会場だったかもしれない。




(書道美術新聞 第1101号1面 2017年6月15日付)



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