樽本氏、院賞受賞

掲載日: 10年04月01日 | カテゴリ: 書道美術新聞【1面】

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書道界51人目の栄誉

樽本樹邨氏
 日本芸術院(三浦朱門院長)は3月18日、第66回(平成21年度)日本芸術院賞の授賞者を決める会員投票の開票結果を受け、第一部(美術)で正候補となっていた6分科の計13名の候補者から、第五分科(書)の樽本樹邨氏(71)をはじめとする洋画・工芸・書・建築の4分科の合わせて4名の授賞者を決め、発表した。
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 なお、日本画、彫塑の両分科ではいずれの候補も過半数の票を得られず、授賞が見送られた。特に日本画分科については、昨年度に引き続き2年連続見送りの異常事態となっている。
 樽本氏への授賞は21年度の第41回日展出品作「富陽妙庭観董雙成故宅發地得丹鼎」を対象としたもので、
 
 「作者は北魏の楷書に共感し、中でも龍門造像記の銘文を中心にその峻嶮な世界を追求してきた。対象作品は、緊密な構造性の中に豊盛な風をとりこんだ優作」
 
 を授賞理由としている。

 同氏の院賞受賞は、書道界としては昨年度の小山やす子氏に続き51人目。同氏としては昨年度に初めて候補に上がってからの、挑戦2年目で栄誉に輝いた。
 授賞式は5月31日、東京・上野公園内の日本芸術院会館で行われる。

▽樽本樹邨(たるもと・じゅそん)=昭和12年、愛知県生まれ。本名英信。青山杉雨に師事。同37年日展初入選。同57年、59年日展で特選。平成4年日展新審査員、同17年同評議員。同20年「應詔讌曲水詩」で日展文科大臣賞を受賞。
 現在読売書法展常任理事、謙慎書道会副理事長。



(書道美術新聞 第935号1面 2010年4月1日付)



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