土橋靖子書展20日開幕

掲載日: 16年07月01日 | カテゴリ: トップ記事

日本橋高島屋美術画廊で
「和を紡ぐ」主題に
土橋氏
 「土橋靖子書展」が7月20日から26日まで、東京・中央区の日本橋高島屋6階美術画廊で開かれる。同展は、日展会員で水穂会副会長の作者の個展で、出品予定作品は全て新作の約60余点。

 作者の個展としては、22年に東京銀座画廊・美術館で開催して以来で、6年ぶり3回目。今回は、今年から「20人展」会場となった高島屋側の企画。
 ◇ ◇ ◇「鳥なく声」(いろは歌)「初萩」(万葉集)「天の羽衣」(金槐和歌集)

 作者は、昭和31年千葉県生まれ。幼少より母方の祖父に当たる日比野五鳳に書の手ほどきを受け、長じては日比野光鳳に師事。東京学芸大・書道科卒。55年、同大専攻科(書道)を修了し、同年日展初入選を果たした。
 日展では、平成4年、同10年の日展で特選に選ばれ、19年日展で新審査員、翌20年日展会員に推挙されると同時に、同年の日展で会員賞を受賞。書壇的には、これに先立つ同15年から「20人展」のメンバーとなり、また19年には芸術選奨文科大臣新人賞を受賞している。

 今回展は「和を紡ぐ」と銘打ち、かなを主軸に調和体や漢字作品、さらには臨書大作までもと意欲的な内容で、幅広い注目を集めそうだ。

 まずかな作品では、165×450造法崢擦覆声」(いろは歌)は大胆な筆致の息の長い渇筆が印象的な大字。30×360造法嶇太式部集‐春たたば」は、濃墨による潤渇のコントラストと、起伏に富んだ行展開、構成が見どころの細字。調和体では、29×90造法屮蹇璽譽薀ぁ廖米本歌唱)は天地に余白を持たせた空間構成で、歌曲の世界を彷彿とさせる作調。43×20・5造法巓浸劼亮臓廖陛膾蠧B次砲歪樟を基調とした調和体で、きびきびとした端的な運びに作者の新境地を窺わせる一作。

 漢字は「伽羅」(37×23臓法◆嵜桓蠢蟇」(136×34・5臓砲覆匹如△い困譴盻析造弊質による表情豊かな行草。「臨光悦書状」(25×35臓法◆嵶彳8桐年申文」(36×38臓砲覆匹領彌餾酩覆盡どころで、作者独自の解釈が随所に窺われる意欲的な作調。その他の主な出品は、以下の通り。

▽「天の羽衣」(金槐和歌集)、「白雲流水」(白隠/蕪村)、「万葉二十二首」(万葉集)、「藤が花」(土橋いそ子)、「木のもと」(西行)、「一花一命」(古語)、「青天」(良寛)、「たのしみは」(橘曙覧)、「枯れし葉」(若山牧水)ほか

 問い合わせ等は、筍娃魁檻械横隠院檻苅隠隠韻瞭本橋高島屋へ。


(書道美術新聞 第1079号1面 2016年7月1日付)



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