[2016春]北京匡時オークション開く

掲載日: 16年06月15日 | カテゴリ: トップ記事

“落札総額”過去最高
10周年記念で御祝儀相場?
王鐸、再び4千万元越え
最高額の王鐸作品
 北京匡時(カウンシル)国際拍売会社の2016年春季オークションが今年も去る6月6日から8日まで、北京市東城区の北京国際飯店会議センターで開かれた。
 
 同社によると、「創立10周年記念」と銘打って開催された今回のオークションには、各部門に合わせて3、729点の作品が出展され、2、757点が落札された。
 
 落札率も久々に70%の大台を超えて73・94%となり、総落札額は25・58億元(419億円)と、昨年の通期の総額、22億元(360億円)を今回の春季だけで16%上回る、過去最高の好成績となった。(本紙8面に関連グラフ)
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10周年記念で
御祝儀相場? 王鐸、再び4千万元超え
 同オークションは、2011年に年間総落札額が38億元(約600億円余)を記録した後、中国経済の成長鈍化のあおりで急ブレーキが掛かり、12年には同22億元と大きな調整局面を迎え、13年にはその反動で35億元と持ち直したものの、14年には32億元、昨2015年には再び22億元と、低迷を続けてきた。

 しかし今回は、「10周年」という大きな節目の開催とあって会社側も出展作品の収集に例年にも増して力を入れたことと、顧客のコレクター側にもご祝儀相場的な気分もあったことが、狢臂Δき瓩砲弔覆ったといえそうだ。

 今回のオークションで特に目についた書法作品の動きとしては、やはり王鐸の長条幅「★州香山作」の4、083万元(6億6千万円)が突出している。同作品は、日本の村上三島氏旧蔵品として知られるもので、他の王鐸の同程度のサイズの作品が1千万元強でしかないことを考えると、こと王鐸に関する限り、未だに村上氏のブランド効果は衰えるところを知らないようだ。

 このほかでは、董其昌門の清初の文人画家として知られる 賢の横披「行書自作詞」が3、623万元(5億9千万円)と犖朕裕録瓩鮃洪靴靴燭里目立つのと、張瑞図や呉昌碩に1千万元を超えるものがある程度なのは、やはり寂しい。ただ、金額的には高くはないが、先年の猖弩紕毅闇瓩稜気が冷めて沈静化していた于右任が多少息を吹き返し、近・現代の啓功が堅調を維持、清初拓の石鼓文が80万元のエスティメート(見積もり下限価格)から6倍も跳ね上がって471万元で落札されているのが目につく位で、相場自体には必ずしも熱気は感じられないといえそうだ。

(書道美術新聞 第1078号1面 2016年6月15日付)



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