(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月19日(日曜日)
書道美術新聞【1面】
「e筆」今秋、日本発売へ
掲載日: 08年05月01日
書道美術新聞【1面】

「e筆」今秋、日本発売へ


IT時代の新“書道具”
台湾でブレーク中、日本語版開発進む
ニジミ、カスレも自在


 「e筆」いよいよ日本上陸へ――。中国語読みで「イーピー」と称するこの「世界初のコンピューターによる書道具」は、台湾書壇の第一人者で台湾淡江大学教授の張炳煌氏と同大学の研究チームが3年余の年月をかけて完成させたコンピューターソフト。台湾で昨秋販売が始まるや、特に若者たちの間で「全く新しい感覚」「書画の新時代」などと大ブレークし、現地で体験した王貞治監督も、現在開発が進んでいる日本語版の第1号を即予約したとか。今秋までには日本でも発売の見通しだが、これに先立って4月に東京・銀座で開かれた張炳煌個展で初のデモが行われ、大きな反響を呼んだ。

 ◇ ◇ ◇

「e筆」は原理的にはそれほど複雑なものではなく、ハード(装置)的にはパソコンにつなぐ専用の「筆記ボード」(タッチパネル)と「筆記具」(ペンタブレット)のセットだけでこと足りる。しかしその簡単な装置で、硬筆書きはもとより毛筆特有の柔軟多彩な筆触や線の太細、ニジミ・カスレ、墨色の変化までが自在に表現できる点が大きな特色で、すでに「多字数の書表現には、ほとんど問題がありません」「“絵筆”としても、あらゆる絵画表現が可能」(張氏)という水準に達しており、しかも今後古今の各種字書の搭載などが進めば、書の表現力も飛躍的に高まることは必定。この点は、銀座の会場でのデモで性能を確認した多くの書家が「少なくとも、草稿づくりにはすぐにも使えそう」と口を揃えたことでも、裏づけられたといえる。


書写教育への活用でも大きな可能性を秘めており、特に筆順や字形の指導には教科書そのままの筆運びや筆路、形の説明がキーひとつで出来、もちろん教師の範書も繰り返し再現できるなど、現場教師の指導の効率化や指導力不足を補うツールとして強い味方になりそうだ。


開発に当たっては、極力データ容量を小さく、しかし常識的な倍率ではいくら拡大してもアウトラインが乱れたりぼやけたりしないことを至上命題に「stk」ファイルの形でで格納、一般的な「jpeg」ファイルでの書き出し、保存や、送信もたやすい。このツールの登場で、書道界はもとより、書塾界、書写・書道教育界も、いよいよ本格的なIT時代を迎えることになろう。


「e筆」に関する問い合わせは、〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町29−35 TEL03−3462−5251の美術新聞社へ。



(書道美術新聞 (第891号) 2008年5月1日版 1面)


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