(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月19日(日曜日)
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[日展]「審査員行動基準」制定
掲載日: 15年06月01日

日展本部のある日展会館(東京・上野)「大臣賞」「後援」申請へ
日展総会開く
狃牴餔畧も正式導入


 日展は5月29日、国立新美術館講堂で第79回定時総会を開催した。総会では例年通り、前年度事業・決算の各報告や新年度の事業計画・予算案などが審議決定されたほか、一連の日展改革案の中で策定された「日展審査員行動基準」(ガイドライン)や、従来の「出品依嘱者」を「準会員」に改める定款の改正案なども承認され、正式決定をみた。従来は総会で決定されて来た当番審査員人事については、昨年から決定方法が見直されたため発表されなかった。(本紙2面に関連記事)

 ◇ ◇ ◇星 氏

新理事に星弘道氏
出品料値上げ
第2回展要綱決まる

 審査不祥事の後遺症を一日も早く克服しようと懸命の努力を続けている日展は、この日の総会でも会員に対し、今年の第2回展での「文化庁後援」と「大臣賞」の申請方針を明言して注目されたが、そうした「改組新日展」のガラス張りイメージをアピールして「国民の理解を得られる法人」(文科相)としての評価を取り付ける狙いもあってか、先週末の金曜日に開いた同総会の議事、決定事項について、猴皹超汎瓩謀たる週明け月曜(6月1日)午後2時には、早くもホームページで公開という爐垢阿笋覯櫚瓩屬蝓このあたりからも、今年は文化庁後援と大臣賞を何としてもという、意気込みが伝わって来るようだ。
 また、総会内容の発表では、理事人事についても、「年齢の関係で2名(洋画、書)の退任者が出て、後任を決定した」旨を発表したが、その詳細については「郵送で作業中」として、この日は発表しなかった。しかしこの人事については取材の結果、五科(書)では杭迫柏樹理事の退任と、星弘道理事の新任が決まったことが分かった。
 「改組新・第2回日展」の開催要綱は、従来から総会の議決案件とはなっていないが、この日に合わせて発表された。それによると、今年の日展は、出品料を従来の10、000円から12、000円(税込)に値上げしたほか、「出品者に対する注意事項」も昨年は11項目が列記されていたが、今年は12項目となっており、また第9項以下が次のように変更されている。

◆昨年の第1回展
9)本章に掲げた各条項の外、出品者に対し、各年度の日本美術展覧会開催要綱に守るべき事項を掲げることができ、これらに対する違反を発見したときは、ただちに出品を取り消し、以後理事会の決議により出品を認めない。ただし、違反が軽微な場合は、その期間を限定することがある。
10)審査員に対し、事前に応募作品の写真・画像を送付・提示してはならない。
11)審査員に対し、審査の前後を問わず、金品を贈ってはならない。

◆今年の第2回展
9)鑑査・審査の経過や結果及び理由について、個別の問い合わせには応じない。
10)審査員に対し、事前に応募作品の写真・画像その他、作品の内容を感知させるものを送付・提示してはならない。
11)審査員に対し、鑑査・審査の前後を問わず、金品を贈ってはならない。
12)本開催要綱に対する違反が判明したときは、出品者の出品が取り消され、理事会の決議により以後の出品が認められないことがある――。
 なお、「改組新・第二回日展」の当番審査員人事については、7月28日頃に発表予定となっている。


日展審査員行動基準(ガイドライン)

【制定の目的】
 公益社団法人日展が開催する「日本美術展覧会」の審査員は、明治40年に開設された文展から帝展、改組帝展、新文展、そして戦後の文部省による日展の系譜をひく日本最大の公募総合美術展覧会の審査員として、その審査結果が日本における芸術文化の振興発展に大きく影響することを深く認識し、過去の鑑審査においても、先人、先輩会員らが築き上げてきた偉大な業績や大いなる遺産に対し敬意を払いつつ、自らの良心と芸術的信念に基づき審査員の役割を果たしてきた。
 しかし、公益法人としての日展の組織のあり方に対する信頼性向上の必要が高まっていることを鑑み、改めてこれまで審査員が信条としてきたところを行動基準として定め、これを自ら遵守することを宣言することにより、本法人の社会的信用の一層の向上を図り、健全なる美術創作に関する「日本美術展覧会」における鑑審査の公正性・公平性に対する社会の理解を得ようとするものである。
 
【行動基準】
 公益社団法人日展の構成員は、以下に定める審査員行動基準を遵守し、公正な態度をもって鑑審査の遂行に努めるものとする。
(1)審査員は、わが国の美術文化の振興発展に寄与すべき重大な責務を負っていることを自覚し、絶えず自己研鑽に努めつつ社会からの期待に相応しい行動にあたるものとする。
(2)審査員は、その社会的責任を自覚し、自らの良心と芸術的信念に基づき、公正かつ公平に鑑審査にあたるものとする。
(3)審査員は、日展以外の美術家団体、会派、研究会その他の任意のグループに所属する場合においても、その立場から離れ、日展構成員として行動することを確認する。
(4)審査員は、鑑審査を委嘱されてから鑑審査終了までの間において、会派による研究会などでの指導、下見をしないことを確認する。
(5)審査員は、鑑審査を委嘱された期間において、すべての出品者からの金品を受け取らないものとする。万一、金品が送られてきたときは、送り主の住所・氏名及びその明細を記録したのち、送り主に返還することとする。また、これらの事実を速やかに審査員長に報告するものとする。
(6)審査員は、鑑審査中、他の審査員の指導を仰いだり、他の審査員の判断に影響を与える行動をとらないものとする。また、他への影響を排除するため、鑑審査中の私語は慎むことを確認する。
(7)審査員は、鑑審査の経過並びに審査員の合議内容を洩らさないものとする。ただし、選評など広報目的で行う必要がある場合、その他正当な理由がある場合は、この限りでないものとする。
(8)審査員は、本行動基準の解釈・適用について疑義があるときは、審査主任または審査員長に相談することとする。
(9)審査員以外の者は、鑑審査に介入してはならない。審査員は、鑑審査に対する介入があったと判断したときは、直ちに各科の審査主任又は審査員長に報告するものとする。(以上)



(書道美術新聞 第1054号1面 2015年6月1日付)


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