(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月21日(火曜日)
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萱原書房版『明解』テキスト増補改訂へ
掲載日: 13年03月15日

「新指導要領」に準拠
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 全国大学書写書道教育学会(宮沢正明理事長)はこのほど、同会が担当委員会を設置して取り組んでいた小・中学校教員養成課程用のテキスト『明解・書写教育』の増補改訂のための編集作業を完了した。

 これを受けて版元の萱原書房では目下、新年度へ向けて新版の発行準備を急ピッチで進めている。

 今回の改訂は規模的にはさほど大きくはないものの、平成20年3月告示の新しい「中学校学習指導要領」に対応する必要性から、中学書写と高校書道との接続のための新たな章節、「中高の接続を考えた授業づくり」(4頁)が増補されたことが大きなポイントで、書写・書道教育の今後に多大な寄与をするものとなりそうだ。...

 ◇ ◇ ◇

 今回の改訂については、重要な増補が伴ったこともあり目下の造本作業が年度末の繁忙期と重なって授業開始が早い国公立大等では新版の供給が間に合わない恐れも出てきたことから、萱原書房ではそうした大学向けには新学期に支障を来さないよう、増補改訂部分を別刷りの冊子にまとめて旧版に添付して供給することを決め、別刷り冊子(16頁建)の作成も合わせて進めている。


 今回の改訂に当たって学会側が特に留意したのは、中学校用の新しい学習指導要領が、従来は「第2・3学年の指導事項」と2学年分を一括りで示していたのを改め、個別に示した第3学年の指導事項では新たに「身の回りの多様な文字に関心をもち、効果的に文字を書くこと」などと示し、これを受けた『学習指導要領解説』でも「自分の身の回りにある多様な文字に関心をもつことと、その関心に基づきながら第2学年までの学習を踏まえて表現効果を考えながら書くことを求めている」と、具体的な指導内容にまで踏み込んで示したこと。


 つまり、これからの中学校第3学年の「書写」では、小学校から続けてきた「書写」学習を総括するとともに、それまでの学習内容を生かして、1)効果的に表現すること、2)伝統的な書字活動から今日の多様な文字使用をも含む文字文化を総括的に認識すること、3)社会との関わりや他者とのコミュニケーションを背景に自ら考え主体的に文字および書字と関わる姿勢・視点を持つこと、4)それらの認識・習得を通じて、今後の書写活動を主体的に展開できる能力を育成すること、などを目指すことが求められているといえよう。


 そこでテキストに新たに盛り込まれた「中高の接続を考えた授業づくり」の章節では、
 一、「身の回りの多様な文字に関心をもち」について
 二、「効果的に書く」ことについて
 三、文字文化
 四、高等学校芸術科書道への接続、発展性


 の各項目が立てられ、これからの小・中学校の書写教育に対する具体的な取り組みへの指針と方法論が丁寧に説明されている。


 その示唆に富む具体的な内容については新版テキストを手にとってご覧頂くしかないが、テキストが「高等学校芸術科書道への接続、発展性」の項で、「文字を学習対象とする点で、書写と書道には関連性・体系性があるといえるが、書写では国語の能力として爐いに伝えるか瓩学習されるのに対し、芸術である書道では牴燭鯏舛┐燭い”が学習活動の起点となる」とし、書写学習の最終段階といえる第3学年では、小学校からの書写学習を総括すると共に、「効果的に書く」ことの先に文字を手書きすることの新たなあり方として「美しく書く」ことや、正しく整えて書くことを越えた芸術として「自己を表現する」こと、「美そのものを表現する」ことへの関心を高める配慮も求められてくる、としているのは当を得た指摘といえるだろう。


 同テキストに関する問い合わせ等は、筍娃魁檻械苅僑押檻毅横毅院■藤腺悖娃魁檻械苅僑粥檻牽毅横韻粒原書房へ。



(書道美術新聞 第1003号1面 2013年3月15日付)


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