(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月19日(日曜日)
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がんばろう!雄勝!!
掲載日: 12年04月01日

“復興支援”書道パフォーマンス
硯・製紙の縁
愛媛・三島高書道部が現地で


 日本の硯生産の9割を占める「硯の町」、雄勝(おがつ)の復興に取り組む被災地の人々を励まそうと、特別イベント「書道ガールズがやってくる/パフォーマンスin雄勝」が3月25日、石巻かほく商工会の主催、全国書道用品生産連盟や、美術新聞社などの後援で、宮城・石巻市雄勝町の旧市役所雄勝総合支所庁舎前広場で開催された。(本紙3面に関連グラフ)

 ◇ ◇ ◇

 同イベントは、雄勝町の復興に弾みをつける狙いから主催者の同商工会が硯との縁で愛媛・四国中央市の製紙業界とのパイプを通じ、映画「書道ガールズ!/わたしたちの甲子園」のモデルとして知られる同市の県立三島高書道部に出演を依頼し、実現したもの。
 
 
 当日は、今なお避難生活を送る各地の仮設住宅等から駆けつけた同町住民らに、東京などからのバスツアー客らも加わった約500人が見守る中、前日空路仙台から現地入りした同校書道部員6名による、午前と午後の2度にわたる「書道パフォーマンス」を中心に若手ミュージシャンのライブなど各種行事が賑やかに催され、さらには地元業者らによる物販ブースや飲食コーナーなどもあって、漸くガレキの処理は一段落しつつあるものの旧市街の中心部はまだ全く無人の同町に、久々に人の輪が出来た。
 
 
 この日の「書道パフォーマンス」は、いずれもタテ4叩横6辰梁膸飜未烹玉召それぞれに被災地の人々に寄せる思いを託した語句をカラフルに大書したもので、元祖「書道ガールズ!」として知られる同部員たちだけに、若者に人気のナオト・インティライミの曲に合わせて気迫のこもった流れるような身のこなしで筆を揮う姿に、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
 
 
 また、ステージの合間に行われた部員らによる色紙揮毫プレゼントのコーナーにも、整理券を手にして順番を待つ人の列が絶えなかった。
 
 会場の一角にはまた、地元書家が、被災した雄勝硯を使って「書道体験」を指導するコーナーなども設けられ、終始人垣が出来ていた。
 
 
 室町時代から続く同町の硯産業は、大震災以前には「雄勝硯生産販売協同組合」(沢村文雄理事長)傘下に10業者の工房が稼働し硯の生産を担っていたが、地震と津波でいずれも全ての設備と工具等を失い、ベテラン職人にも犠牲者が出、採石場も土砂崩れなどで原石の採掘・搬出が不能となるなど壊滅的な被害を受けた。
 
 それから1年、組合では硯の生産継続へ向けてまず採石場の復旧・整備を急ぐとともに、設備や工具類の調達も組合単位で進めており、早期に全業者が結束して事業を再開出来る日を目指して、懸命の努力を続けている。



(書道美術新聞 第981号1面 2012年4月1日付)


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