(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月24日(金曜日)
書道美術新聞【1面】
安田女子大学に「書道学科」誕生
掲載日: 10年07月01日
書道美術新聞【1面】

来春入学者、募集開始
定員30名
現「書道文化専攻」を“抜本改組”


 広島市に本部を置く安田女子大学(瀬山敏雄学長)が、同大で長年にわたって書道の専門教育を実施してきた「文学部日本文学科書道文化専攻」を抜本改組して「文学部書道学科」とし、来年4月の新入生対象の入試から学生募集を始める方針を発表して話題を呼んでいる。
 
 これは、同大がこのほど配布を開始した来年度版の「大学案内」と「入試ガイド」の中で明らかにしたもので、それによると新学科の定員は30名。
 
 「表現」(作品研究)と「書学」(理論研究)を両輪に「豊かな書道能力を身につけ、広く社会に貢献できる職業人の養成」を「学科の目的」として掲げており、書道界にとっても有為な人材の発掘、育成につながる明るいニュースとして期待される。

 ◇ ◇ ◇

大東、四国に次ぎ3校目

 東京の大東文化大、徳島の四国大に次ぐ私立大3校目となる本格的な「書道学科」の設置を決めた同大はもともと、昭和41年にそれまでの女子短大を改組改編して文学部のみの単科大学として新スタートを切った当初から、長年習字・書写の検定教科書を多数手掛けるなどして書道教育界の大御所的存在だった井上桂園・広島大教授の指導のもとに、日本文学科に「書道専修コース」(現専攻)を設置、運営してきた十分な実績をもつ狃馥桟六簑膈瓩世韻法教育界関係者、とりわけ学生を送り込む側の高校書道教育の現場では、同大が「大学案内」等の中で打ち出したカリキュラムなどが、今後どのように肉付けされていくか、また先発の二大学とどのように差別化を図っていくかに注目が集まりそうだ。
 
 
 そうした発表資料で既に明らかになったところによれば、新学科が「美意識をもって文字(コトバ)を書く‐日本語能力を高め、創造性豊かにコトバを表現する」「広く社会に貢献できる職業人養成」などと標榜していることは、従来の「専攻」が掲げてきた「書の文化を継承して社会に貢献できる専門家の育成」に比べ、より広い視野に立った実践的な教育方針を打ち出したものといえる。
 
 
 例えば、領域科目の「絵画・デッサン」、「カリグラフィックプレゼンテーション」や関連科目の「秘書学概論」、「同実務演習」など、従来にない幅広い分野の授業を受講することが可能なほか、入学時の履修登録の段階から就職・進学につながる将来を見越した個別指導を行うシステムの整備を打ち出しており、社会の側に犲け皿甅狃亳瓩乏しいといわれる書道の各分野にあって、社会生活の中で「書く力」を十分に生かし、より積極的に社会貢献や地域交流ができる人材を育成する狙いを鮮明にしている。
 
 
 こうした「書く力」=「表現力」を養い、総合力アップを視野に入れる新「書道学科」にとっては、「専攻」時代に培った方法論やノウハウが爛ぅ鵐侫薛瓩箸靴得犬せる強みがあるだけに、先発2大学にとっても優秀学生の争奪戦という面では強敵出現に違いなく、そうした意味でも書道界にとって好ましい刺激をもたらす効果も期待されよう。
 
 
 新年度からスタートする「文学部書道学科」で開講予定の専門科目は以下の通り。
 
 
【基本科目】
〈書学基礎〉▽基礎ゼミ▽書道概論▽書道史1・2▽書論〈表現基礎〉▽硬筆書写・楷書1・2▽行・草書1・2▽仮名1・2▽書道特殊実習1・2▽篆・隷書▽漢字仮名交じりの書1・2▽古典研究▽作品研究〈卒業研究〉▽書道課題演習1▽書道課題演習2・3▽卒業論文
【領域科目】
〈書学領域〉▽古文書学1・2▽執筆理論▽表具と修復▽石碑と法帖▽鑑賞▽漢字文化史▽書道と芸術▽書道実地研究〈表現領域〉▽色彩学▽絵画・デッサン▽篆刻・刻字▽書道特殊実習3・4▽生活書▽カリグラフィックプレゼンテーション▽書写1・2▽水墨画▽書道特殊実習5・6
【関連科目】
▽日本語学概説1・2▽日本文学概論1・2▽中国文学概論1・2▽日本文化論1・2▽日本語音声学▽日本語文章表現演習▽日本語学講読1・2▽日本文学史1▽日本文学演習1・2▽中国文学演習1・2▽日本文化史1・2▽日本語口頭表現演習▽日本語史▽中国文学講読1・2▽中国文化論1・2▽秘書学概論▽秘書実務演習


安田女子大「書道学科」入試要項

 発表された同書道学科の平成23年度入試要項によると、来年度の募集定員は30名で、入試は出願期限順に、1)AO入試 2)指定校制推薦入試 3)公募制推薦入試(専願) 4)社会人特別選抜 5)公募制推薦入試(併願) 6)一般入試(前期A日程) 7)同(前期B日程) 8)同(後期日程)を予定。
 
 各日程の出願締め切り日と試験日、合格者発表日は以下の通り。
▽出願締め切り=1)8月20日、2)3)4)5)10月29日、6)7)1月21日、8)2月14日
▽試験日=1)9月上旬(授業体験・一次面談)・下旬(二次面談)、2)3)4)11月6日、5)11月14日、6)2月2日、7)2月4日、8)2月21日
▽合格発表1)10月22日、2)3)4)11月12日、5)11月20日、6)7)2月11日、8)2月26日

 なお、新学科では学外試験も積極的に展開することにしており、今年度は松江、岡山、福山、小郡、松山、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島に那覇を加えた、西日本を中心とする計11地域で実施を予定。対象は指定校制推薦入試、公募制推薦入試(専願)、同(併願)、一般入試(前期B日程)の四種となっている。

 問い合わせ等は、〒731‐0153広島市安佐南区安東6−13−1 筍娃牽押檻牽沓検檻牽隠隠韻瞭餌隋米試関係は入試広報課082−878−8557)へ。



(書道美術新聞 第941号1面 2010年7月1日付)


印刷用ページ 

キーワード検索
書道段級取得−《書統》
書統'17 9月号
楽しく書道を学ぶ雑誌
21世紀の書道をリードする新構想の競書誌です。

[⇒詳しく見る]
全国有名筆墨業者一覧

◎埼玉

◎東京

◎滋賀

◎京都

◎大阪

◎奈良

◎広島

◎沖縄

▽関連するキーワードで検索する
[お問い合わせ] Tel 03-3462-5251(代表)
株式会社 萱原書房/美術新聞社  〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町29-35 ヴィラ桜ヶ丘ビル7F[アクセスを表示]
Copyright (c) 1999- KAYAHARA PUBLISHING INC.,JAPAN All right reserved.