(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成30年(2018) 9月21日(金曜日)
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パリで「若冲展」、15日開幕
掲載日: 18年09月15日

驚異の細密描写紹介
15日開幕
日仏友好160年 「ジャポニスム2018」記念展

 特別展「若冲‐<動植綵絵>を中心に」が9月15日、パリの中心部、コンコルド広場にほど近い、プティ・パレ美術館で開幕する(10月14日まで)。

同展は、今年が「日仏友好160周年」に当たることから、パリを中心にフランス各地で開催する大型日本文化紹介行事「ジャポニスム・2018」の一環として企画されたもので、国際交流基金とジャポニスム事務局の主催、プティ・パレ美術館などの共催により、伊藤若冲の最高傑作と目される、宮内庁・三の丸尚蔵館蔵の「動植綵絵<さいえ>」30幅と、京都・相国寺蔵の「釈迦三尊像」を、ヨーロッパで初めて紹介する機会となる。 

 ◇ ◇ ◇



 伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう=1716〜1800)は江戸中期に京で活躍した画家。

青物問屋の長男として生を受け、20代初めに父の死去に伴い家業を継ぐが、商才なく家業を放棄。

若くして二年間、丹波の山奥に隠棲したといわれる。


 従って、絵を描き始めたのは20代後半からで、初め狩野派を学ぶがこれに飽き足らず、中国画の模写も試みるが満足できず、ついにはひたすら写生を繰り返して、独学で独自の画風を切り拓いた。


 その驚異の細密描写と極彩色の花鳥画は、鋭い観察眼に基づく写実性と、さらにその写実を越えた装飾性を兼ね備えていることで名高く、またその色彩表現に工夫を重ねたもので、近世絵画の最高水準と評されている。


 「若冲」の号は、参禅した相国寺の禅僧から与えられたと考えられている居士号らしく、また、もともとこの「動植綵絵」は「釈迦三尊像」を荘厳するために一体のものとして描かれ、若冲自身によって共に相国寺に寄進されたもの。

釈迦の教えを求めて集う、この世の様々な生き物たちを表しているとされる。


 「動植綵絵」はその後、明治年間に相国寺から皇室に献上され、1993年以降は皇室伝来の美術品を収蔵する宮内庁三の丸尚蔵館に移管、収蔵されている。
 
今回の展観は、この若冲の「動植綵絵」の海外展示としては、2012年に米国ワシントンのナショナル・ギャラリーで行われて以来で、2回目。
 
(書道美術新聞 第1129号1面 2018年9月15日付)


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