(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月18日(土曜日)
書道美術新聞【1面】
23年度用小学校用「書写」教科書、お目見え
掲載日: 10年04月15日
書道美術新聞【1面】

各社版教科書(東京書籍版は画像提供がありませんでした)6社版、検定合格
新指導要領準拠、全面改訂
三省堂初参入


 文部科学省は3月30日、平成23年度から全国の小学校で使われる新教科書の検定結果を公表した。
 
 従来の「ゆとり教育」からの脱却を打ち出して20年3月に改訂・告示された新しい学習指導要領に基づいて編集された初めての教科書に対する検定で、「書写」では教科書出版六社から各学年用の教科書が検定申請され、すべて合格した。
 
 これらの教科書は5月以降、各地の教科書センター等でそれぞれ今夏の採択商戦に向け、申請本・検定意見・見本本が公開されることになっている。(本紙2、3面に関連記事)

◇ ◇ ◇

 今回、検定申請をした教科書出版社は従来通り6社だが、その陣容を従来と比べると、従来最もシェアが小さかった日本書籍が撤退し、代わって三省堂が新規参入していることが目を引く。
 
 また、大阪書籍は日本文教出版と社名を変えて臨んでいる。
 
 三省堂は平成18年に中学校用の「書写」教科書で新規参入を果たしており、これで小・中学校の「書写」教育に一貫して取り組む姿勢を鮮明にしたといえる。
 
 
 “脱ゆとり”を強調して改訂された「平成20年版学習指導要領」の理念に沿い、各社とも他教科の教科書の傾向とも軌を一にして、過去の改訂のたびに削減や集約に努めて来た学習内容の復活や、また「日本の伝統文化」、「文字文化」といった新しい視点を取り入れた新学習指導要領の方針に沿って新たな内容の充実に力を入れた関係などから、各社とも数頁から10数頁、平均で20%近い増頁を行っているのがポイントで、こうした傾向は近年の改訂には見られなかったことといっていい。
 
 
 一方、文科省の発表によれば、今回の検定に当たって申請本の欠陥を指摘した「検定意見」は全教科合計では2、741件から5、551件とほぼ倍増しているものの、「書写」では各社合計で222件と、平成13年の前回の全面改訂時の6社合計324件に比べて102件も少なくなっており、こと「書写」に関しては、検定は緩やかだったとの見方もできそうだ。
 
 
 各社版の教科書は、それぞれに新学習指導要領に示された新しい「書写」の在り方、方向性の具体化に独自の編集方針をもって臨んでおり、たとえば「実生活」や「日常」に生きる書写学習、あるいは他教科との関連づけの工夫、また伝統文化・環境・生命・郷土といった新たなキーワードや、新しい学習内容となる「筆圧」、「穂先の動き」、「点画のつながり」といった書道的な指導事項の取り込みなどにもさまざまに知恵を絞っていて、この辺は社会教育の指導者の立場からも興味深い内容といえそうだ。
 
 
 各社版の教科書の見本本や文科省の申請本に対する検定意見等の公開は、東京会場が5月11日から7月30日まで東京・江東区千石一丁目の教科書研究センター(TEL03−5606−4311)で行われ、またその他の全国7会場でも準備が整い次第、順次始まる予定となっている。
 
 
 
(書道美術新聞 第936号1面 2010年4月15日付)


関連する記事

印刷用ページ 

キーワード検索
書道段級取得−《書統》
書統'17 9月号
楽しく書道を学ぶ雑誌
21世紀の書道をリードする新構想の競書誌です。

[⇒詳しく見る]
全国有名筆墨業者一覧

◎埼玉

◎東京

◎滋賀

◎京都

◎大阪

◎奈良

◎広島

◎沖縄

▽関連するキーワードで検索する
[お問い合わせ] Tel 03-3462-5251(代表)
株式会社 萱原書房/美術新聞社  〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町29-35 ヴィラ桜ヶ丘ビル7F[アクセスを表示]
Copyright (c) 1999- KAYAHARA PUBLISHING INC.,JAPAN All right reserved.