(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月21日(火曜日)
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杭迫柏樹展、9月開催
掲載日: 16年08月01日

構想2年、260点大個展
7日開幕 京都文化博物館5・6階で
杭迫氏
 「書‐杭迫柏樹の世界」展が9月7日から11日まで、京都・中京区の京都文化博物館で開かれる。

 同展は、日展会員で興朋会会長代行の作者の、書業60余年を機にした狠羇屬泙箸甅瓩箸發いΔ戮個展で、出品予定作品は、超大作を含む大作60点(一部旧作の代表作を含む)のほか、フロアを別にして展示予定の、生活空間を意識した小品などの合わせて約200点を合わせ、今回は260点前後の作品による、大個展となる。

 作者の個展としては、平成23年に郷里の静岡・森町の小国神社で開催した喜寿記念の「杭迫柏樹‐書‐ふるさとの詩」展以来で、5年ぶり3回目。(4面に関連グラフ)

 ◇ ◇ ◇「兵車行」(杜甫詩/H28/6×3尺10幅)「悠・創・遊」(H28/150×90臓滷魁

 作者は昭和9年静岡県生まれ。高校時代に県の席書大会で県知事賞を受賞したのをキッカケに書に志し、京都学芸大(現京都教育大)美術科書道専攻に学んで、大河内鳧東、安達嶽南の指導を受けた。卒業後は教職に就く傍ら、同37年から村上三島に師事。43年には、書に専念することを決意して教職を辞すと共に、自らの社中、北斗会の創設に踏み切り、後進の指導にも乗り出した。

 日展では、37年に初入選を果たし、57年、63年と特選を受賞。平成6年に新審査員を務め、翌7年に日展会員推挙。そして14年に会員賞、17年に内閣総理大臣賞を受賞し、20年には日本芸術院賞に輝いた。

 書壇的には、同20年から「20人展」のメンバーに加えられ、また日本書芸院理事長などとして特に関西書壇の振興にも大きく貢献。近年の新聞報道に端を発した五科の審査不祥事を受けて日展が取り組んだ組織改革と再建努力には、五科の常務理事として中心的な役割を果たした。

 今回展は、作者が先年、80歳の節目を迎えて日展などの公職を定年退職し、待望の「自由な作家生活」に戻った一昨年から構想を練り、約2年かけて全精力を注いで準備を進めてきたものだけに、会場の同博物館の5、6階全フロアを使った、かつてない規模の個展となる。

 計画では、まず6階の和室展示場は「本格の輝き−伝統という大鉱脈に立っての自己表現」と題して大作群を展示し、五階の洋室展示場は「生活空間に活きる書−人の世に生かす、人生をめぐる書の多様なかたち」と題して中・小品を主に展示する。

 出品作品は、まず大作では、2・3×10叩複隠杏)に李白詩「兵車行/車轔々馬蕭々…」は27行にわたって一気に展開した行草書。一貫した気脈のつながりが際立ち、さらに最終幅の調和体による落款との対比も、大きな見どころとなりそうだ。
 165×182臓複俺返風)の「換鵞/晋書王羲之伝云…」は、王羲之にまつわる故事を羲之と米芾の筆意を意識して大字と小書きによって表現した構成的な作。
 178×285臓複感返風)の「富士山」は、上辺に富士山図(傅巍画)を据え、下辺に石川丈山詩「仙客来遊雲外巓…」を行草で小書きした味わい深い合作。
 また、45×150造痢行間の自然な響き合いが特筆される人麻呂歌「天の海に…」や、35×73造法崚呂訐ご屬蓮帖廚覆匹蓮△い困譴盡罵の達意の筆致による、余白の美しさも印象的な調和体。

 またこの6階会場には、各年代の代表作を含む回顧作品が年代順に展示されることになっており、これも見逃せない機会となりそう。
 一方、5階会場では、「犖渋絖瓠覆い沺砲魃任構顱廖◆屬佞襪気隼床痢廖◆嵶体と書のコラボレーション」、「日常生活に溶け込んだ書の諸相」、「日中文化交流の記念譜」の小テーマごとにコーナーを分け、陶、写真、ラベル、装丁、碑や看板など、多彩な作品が一堂にされる。その他の主な出品は、以下の通り。

▽「霊機」、「豪爽」、「悠・創・遊」、「一葉」、「諸悪莫作衆善奉行」(七仏通戒偈)、「飄逸」、「麟寿」、「鮎は瀬につく…」、「謙傲」、「勧酒」(于武陵詩)、「騰々任天真」、「桃栗三年…」、「澄心」ほか

 問い合わせ等は、筍娃沓機升僑苅魁升坑僑隠瓦旅最方へ。



(書道美術新聞 第1081号1面 2016年8月1日付)


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