(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月19日(日曜日)
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第10回「世界書芸全北ビエンナーレ」開く
掲載日: 16年01月15日

「物質から精神へ」
20年目、18か国842名参加
全北ビエンナーレ開幕風景
 韓国で特別市、広域市など全部で17ある広域自治体の一つ、全羅北道が主催する「第10回(2015)世界書芸全北ビエンナーレ」(許鎮奎組織委員長)が昨秋10月17日から11月15日まで、韓国全羅北道全州市のソリ文化の殿堂をメーン会場に開催された。

 1907年の第1回大会から2年ごとに開催されてきた同ビエンナーレは、今回が第10回、20年目という大きな節目の開催となり、全5部門に計28行事、18か国、842名が参加し、1,150余点の作品を展示する一大祭典となった。同時に発行された記念図録も、上・下巻合わせて800頁近い豪華版となった。

 ◇ ◇ ◇世界書芸交流展会場風景上・下で800ページもの豪華図録

 組織委員会が掲げた今回のメーンテーマは「物質から精神へ」で、その主旨は(1)今日世界が直面している種々の危機的状況は、人間が過剰に物質を追求し、精神が経済的数値に埋没した結果であり、(2)今やわれわれは物質万能主義から脱却して精神文化に回帰回復する必要があり、(3)全北ビエンナーレはそのために「書芸」に内在する優れた修身性と人文精神を改めて闡明(せんめい)し、(4)書芸の振興によって現代文明が物質を超え精神を目指すために挺身する、と高らかに謳っている。

 今回行われた展示行事は、
一、世界書芸交流展(世界18カ国の約160名参加、大賞は香港の欧大為が受賞)
二、魂のある怪書展(楊州八怪の「怪」の如き美的範疇の再現をめざす39名参加)
三、文化遺産ハングル臨書展(28名参加)
四、名士書芸展(30名参加)
五、世界文字書芸展(世界各地の古代文字を素材に25名参加)
六、陶瓷刻書展(陶磁器と篆刻の出合い、20名参加)

 さらに、「川辺の旗書芸展」「全北書芸の魂展」「鉄筆の歌展」「詩のある灯り書芸展」「生活書芸展」など、合わせて11展に上った。

 また、会期初日の10月17日午後には、約1,000名が参加しての盛大なセレモニーのほか、「物質から精神へ―書芸が世界芸術として浮上するための道さがし」をテーマとする学術大会が行われ、各国からの発表者11名が発表した。

 その他、前回大会の大賞受賞作家の個展や、記念公募展、記念公募展招待作家展ほかの直営行事や、近年物故の巨匠の遺作展「宋成★展」、「黄旭展」や、「全北小・中学校校長団研修会」などの連携行事も、別会場で行われた。

(書道美術新聞 第1068号1面 2016年1月15日付)


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