(1)      (昭和51年6月7日第三種郵便物認可)美術新聞社報 平成29年(2017) 11月18日(土曜日)
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書振連・"再建"へ第1回会合ひらく
掲載日: 15年07月01日

8月30日 第2回会合、開催へ


 創立30年の大きな節目を来年に控え、今年を「再建元年」と位置づけて会勢の立て直しと活動・事業の再編強化を目指している書塾教育者の全国組織、書振連(全日本書文化振興連盟=桑原呂翁会長)は5月31日、東京で常任理事を中心に全国の有志会員と非会員らによる「拡大常任理事会懇談会」(略称・再建懇)の第一回会合を催した。
 
 会合では、組織再建へ向けての「論点整理」と今後の進め方について突っ込んだ話し合いを行った。
 
 次回会合は8月30日(日)の予定で、さらに幅広い参加を呼び掛ける。

 ◇ ◇ ◇

幅広く猩静誓依

 この日の会合では、まず組織の来歴や過去の活動の軌跡に関する情報の共有を目的に萱原晋理事長が基調報告を行い、昭和61年5月に当時の有光次郎・日本芸術院院長を会長に迎えて「全国書道教室協議会」(略称・書塾協)としてスタートした経緯と、その後の経過について詳細に報告。
 
 また連盟組織の現状についても、具体的な数字を挙げて報告した。
 
 
 そのうえで、出席者らや執行部側からの質疑や提案、問題提起などにより、この日の会合では以下のような課題や問題点について、認識の共有が図られた。
 
 

 一、各地域の学校が使用している各社版教科書の使用活字の書体、特に平仮名書体における微妙な差異が書塾レベルでの生徒指導に一定のストレスを生じさせているという、古くて新しい問題に対する対処の必要性。
 
 よく知られたところでは、「ま」「ほ」「り」や、「さ」「き」、また「そ」の字形など。
 
 
 二、全国の各競書誌所載の学生用手本(課題)に採用されている語句、言葉の中に、しっかりした吟味検討や学校教育との十分なすり合わせが行われていないケースがあるとされる問題。
 
 この問題は、近年全国の多くの競書誌が深刻な部数減による経営難が、一部に学生部門の手本の質の低下を招いていると指摘されている状況と合わせて考えたい。
 
 
 三、今日の書塾経済における最大の問題点とされる、子供たちの各種稽古事種目の中で書塾の月謝水準が際立って低いという現状の打開には、全国レベルで取り組みが必要。
 
 たとえば、〃郤嫂綵爐療正化、指導単価の引き上げのためのガイドラインや統一基準の設定、またその広報努力の必要性(地域単位、競書誌単位、所属会派単位での取り組みも有効と考えられる)、△海量簑蠅紡个垢詬効な方策の一つとされる「チケット制」の導入も、組織的な取り組みがより有効と考えられる(チケット制は、生徒の欠席や教室の休講等の際の月謝トラブルの処理にも有効)、などが検討課題。
 
 
 四、書塾の経営難の打開のためには、現代社会で常態化している異業種提携やM&A(連携・提携・連合・合併)の手法を通して、他種目の稽古事事業者などとの連携を通じた経営効率の向上策など検討の余地がある。
 
 例えば、地域の各種塾・教室との提携で会費・月謝のセット割引等の思い切ったシステムの導入なども、有効と考えられる。
 
 
 五、地域の学校の「書写主任」の先生方とのコミュニケーション機会の確保が急がれる。
 
 たとえば、「〇〇学校・書写指導連絡協議会」(仮称)といった定期的な集まりをもつことは、いろいろな意味で有効と考えられる。
 
 
 六、従来から書塾レベルでの指導に一定の障壁ともなっている、学校の「指定書初め用紙」の地域ごとの規格の違いを解消し、全国統一規格の導入を図る。
 
 これは地域の関連業界の既得権益とも絡んでくる可能性もあり、慎重かつ組織的な取り組みが不可欠と考えられる。
 
 
 七、用具用材の共同購入によるコスト削減も時代の要請と言っていい。
 
 特に消耗品の仕入れコスト削減は、書塾の収益力のアップにつながる可能性が大きい。
 
 
 八、書塾に通う生徒の各種リスクをカバーする上で、既存の損保会社の保険商品で十分かどうかの組織的な検証の必要性。
 
 
 九、書塾指導者が万一の怪我や病気で休業のやむなきに至った際の代行講師派遣システムや、教室施設・設備に臨時的、一時的トラブルが発生した際の代替施設の利用を円滑に進めるシステム構築の必要性。
 
 これは先の大震災時にも、ニーズが指摘された経緯がある。
 
テーマ毎に分科会
論議・対応加速へ


 これらの課題・問題点については、次回会合でのさらに突っ込んだ議論を通して問題点を掘り下げると共に、共通性のある課題やテーマごとに分科会を設けるなどして、組織としての論議を深め、対応を急ぐ方針も確認された。

   ◇

 書振連・再建懇に関する問い合わせ、会合出席連絡等は、〒150‐0031東京都渋谷区桜丘町29‐35 筍娃魁檻械苅僑押檻毅横毅院“術新聞社内の書振連事務局へ。



(書道美術新聞 第1056号1面 2015年7月1日付)


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