風信帖(984)

 12年05月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 納得できない。一方で大幅な増頁を行いながら必修分野のひとつでもある「交じり書」だけが、なぜこれほどの冷遇を受けるのか

▼文科省も文科省だ。毎々、重箱の隅をつつくような検定意見には呆れるだけだったが、今回ばかりは責任を追及しなければならない。「3部門必修化」という新たな学習指導要領の指導指針を最初に具体的に現場に示すのが教科書であり、だからこその検定でもあるはずだ

▼これでは、「交じり書」を初めて「漢字」、「仮名」と対等の猜野瓩箸靴動銘屬鼎韻殖横闇前の改訂、「漢字」、「仮名」に優先して「交じり書」を指導するよう義務づけた10年前の改訂は何だったのか。現代における高校「書道教育」の在るべき姿、目指す方向を示した先人の英知が、いままさに踏みにじられつつあるといわざるを得ない

▼百歩譲って出版社は株式会社だから、「学校現場の要望を踏まえた編集です」、「交じり書で突出したりしたら、採択して貰えません」という言い訳も成り立つとしよう。そうであるならなおさら、文科省の責任は重大であり、これでは何のための検定なのか ――。とにかく、もう後戻りは無理だろうから、今後の「書道供廚慮…蠅如◆岫機廚諒まで手当てして貰わねば、国民は納得できない!

(書道美術新聞 第984号1面 2012年5月15日付)




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