風信帖(983)

 12年05月01日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 毎日書道図書館が開館した当時、蔵書が「2,700冊前後」と聞いた多くの関係者、書道関連の美術館・博物館や大学等はもとより個人研究者の間にも、「その位なら、うちの書庫の方が」などと思った人は少なくなかったことだろう

▼それから3年、同館は蔵書も1万冊を超えるまでに成長したというが、では書道の「専門図書館」とは最低限どれほどの規模の蔵書を持てば牋貎輿悪瓩覆里世蹐Α4慙∧野も幅広いから、偏りなく網羅しようとなると、気の遠くなるような道のりかもしれない

▼ところが最近、同館の内部用の小冊子『毎日書道図書館所蔵/個人作品集・個展図録目録』(23年11月現在)を見せてもらって、「なるほど!、これだ」と、応援に立ち上がる気になった。同冊子に収録されているのは、今のところはまだ僅か471作家の、僅か974種の作品集や図録でしかないが、これが3年後、5年後に10倍、20倍の規模となったとき、書道界は作品資料の一大宝庫を持つことになるのではあるまいか

▼それでなのだが、同館の利用規定にある「1回200円」はともかく、「毎日書道展関係者は無料」というのは、やめた方がいいと思う。せっかくの「鴻鵠(こうこく)の志」に水を差す――。
 
(書道美術新聞 第983号1面 2012年5月1日付)




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