風信帖(982)

 12年04月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 様変わりといえば、本当に様変わり。そして書道界にとっては、まさにビッグニュースである。近・現代書道史を彩る青木香流や日比野五鳳の作品が、堂々「光太郎」や「牧水」を押しのけた(?)のである(ちょっと興奮気味で、スミマセン!)

▼10年前の本紙の記事を思い起こして頂きたい。当時、やはり高校書道の新教科書が発表された際にも「交じり書」の鑑賞教材の問題を取り上げ、「高村光太郎がやはりトップで、6社7種の全てに取り上げられ、次いで若山牧水が4社の4種、森田安次、林芙美子、棟方志功、武者小路実篤が3社の3種」と、ご報告した。書家で複数社に取り上げられたのは、6社あっても大沢竹胎の2社が最高だったのである(八一も2社だった)

▼ところが今回の改訂では、光太郎は2社に後退し、牧水は1社となった一方で、香流、五鳳の3社に続いて鴎亭、鵞静も半数の2社に登場している状況からすれば、現代社会における「書家の書」に対する見方が、大きく変わろうとしている兆しと見てもいいのではあるまいか

▼このほか、各1社だが中野北溟、樽本樹邨、池田桂鳳、杭迫柏樹、江口大象の現存5作家の作品が、ネーム付きで鑑賞教材に取り上げられている事実も、忘れずにご報告しておこう。

(書道美術新聞 第982号1面 2012年4月15日付)




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