風信帖(967)

 11年09月02日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 「ネット調査には魔物が住む」などと、カッコつけてみる積もりもないが、しかし各新聞社の世論調査とネット調査が半端でなくかけ離れた数字を示す例はよく耳にする

▼昨年からケチをつけている『レジャー白書』のネット調査化に伴う数値の変動現象は、世論調査でもよく使われる「層化二段無作為抽出法」によって得られた対象に「訪問留置法」で、という従来調査をネット調査に切り替えた途端、これほどのデータの不連続が起きるというのは、ある意味実に貴重な経験、学習機会だと思う

▼昨年の白書の記事化の際には、調査員が昼間“パソコン大好きヒマ人種”にネットで接触しようとすれば、勢い書道参加率の高い高齢ご婦人層のヒット率が高くなり(実際、昨年版の60代〜のサンプルは32.6%と断トツで、過去5年の平均の27.5%を5ポイント超上回った)、それが「書道参加率」を押し上げたと単純に考えていた

▼だから、ネット調査のサンプルの性・年代的な偏りを修正すれば、データは読み直し可能と踏んでいたのである。だがやってみると、確かにそれで「参加率」が1ポイント程度は下がるのだが、それだけではまだ十分説明がつかないのである。もう1年、悩んでみることにする――。

(書道美術新聞 第967号1面 2011年9月1日付)




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