風信帖(955)

 11年02月15日 | カテゴリ: ≪風信帖≫

 「石博士盃コンクール」の授賞式に招かれて、北京へ行って来た。一応日本側代表として役員の末席に連なっている手前、やはりお役目だろうし、パスするわけにはいかなかったのだが、それにしても、いささか肩身の狭い旅だった

▼全出品作品8千余点中、中国6千点は別格としても、台湾千点、香港・マカオ7百点に対して、日本側の出品が21点では、どうみても存在感に欠ける。日本、韓国、その他各国まとめて3百点と、主催者側の気遣いには痛み入るばかりだが、実は韓国は未確認情報だが2百点近いらしいのである

▼もっとも、作品締め切りが昨年9月末日で、例の東シナ海の事件の直後だったことの影響がゼロだったとは思わないが、だからといって、こういう文化交流がそうあおりを食ったとも思えない

▼これは主に若者たちの傾向を言っているのだろうが、「近年日本人は内向き志向が目立つ」「海外旅行にも行きたがらない」「留学もしたがらない」「海外赴任も不人気」等々とマスコミなどでも盛んに取り上げられているが、書道界もご多分に漏れず“内向き志向”などと本紙は口が裂けても書きたくない(もう、書いてる!)と思うが、やはりすこし論議してみる必要もありそうと感じた北京行であった。
 
(書道美術新聞 第955号1面 2011年2月15日付)




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